MCPとは?MCPサーバーの意味と使い方|AIと社内ツールをつなぐ共通規格と、つなぐ前の確認点

MCP(Model Context Protocol)とは、ClaudeなどのAIアプリと、GitHubやNotionのような外部のツールをつなぐ共通規格です。
MCPサーバーは、そのつなぎ先のツールが用意する「AIから使うための窓口」を指します。
つなぎ方は製品ごとに違って見えますが、確かめる点は共通しています。そのMCPサーバーを誰が用意したか、AIに何を許すか、動かす前に人が確認できるかの3点です。
この記事では、MCPの仕組み、MCPサーバーの種類、対応しているAIアプリとつなぎ方、サーバーの探し方を順に見ていきます。読み終えると、いま使っているAIに何をつなげるかと、その安全な進め方を決められます。
ClaudeやChatGPTでのつなぎ方も、表で並べて比べています!
この記事の監修者

AIリスキル株式会社 代表取締役
AIツールギャラリーを運営するAIリスキル株式会社の代表取締役。企業・自治体向けの生成AI研修とAI導入支援を手がけています。
実績: 大阪・関西万博 公式プログラム「AI HEROES COLLECTION」司会進行 / 神戸市デジタル人材育成エコシステム構築事業の運営 / MBS「せやねん!」「よんチャンTV」に生成AIの専門家として出演 / Felo日本初コアアンバサダー / Genspark第1期公式アンバサダー / Skywork公式アンバサダー / AKOOL公式パートナー など
MCPとは、AIアプリと外部のツールをつなぐ共通規格

MCPは、Anthropicが2024年11月に公開した規格です。公式サイトはMCPを「AIアプリのためのUSB-Cのようなもの」と説明していて、機器ごとに違う端子を1つの形にそろえる役目にたとえています。
MCPがなかったころは、AIアプリ1つとツール1つの組み合わせごとに、専用のつなぎ込みを作る必要がありました。AIアプリが3つ、ツールが3つあれば最大9通りです。
MCPに合わせておけば、AIアプリもツールも規格に1回対応するだけで、互いにつながります。
2025年12月には、AnthropicがMCPをLinux Foundation傘下の団体「Agentic AI Foundation」に寄贈し、OpenAIやBlockとともに中立の場で育てる形になりました。

| 言葉 | 何を指すか | MCPとの関係 |
|---|---|---|
| MCP | AIアプリとツールのつなぎ方をそろえた規格 | 本体 |
| API | 1つのサービスが外部に開いている個別の窓口 | MCPサーバーの裏側でAPIを呼ぶことが多い |
| AIエージェント | 目標を渡すと手順を自分で決めて動く仕組み | 手順の途中でMCPを通ってツールを使う |
| ツール呼び出し | AIが外部の機能を呼ぶ動作そのもの | MCPはその呼び出し先をそろえる |
MCPはAIの賢さを上げる仕組みではなく、AIが手を伸ばせる範囲を広げる仕組みです。AIエージェントとの違いはAIエージェントとはで詳しく見られます。
MCPサーバーとは、ツールを「AIが使える形」で差し出す窓口

MCPの登場人物は3つです。AIアプリそのものがホスト、ホストの中でつなぎ先ごとに通り道を保つのがクライアント、ツール側で機能を差し出すのがサーバーです。
MCPサーバーが差し出すものは、AIが実行できる操作(ツール)、読ませる資料(リソース)、頼み方のひな形(プロンプト)の3種類です。
たとえばGitHubのMCPサーバーは、コードの検索や、課題(Issue)とプルリクエストの作成・更新をAIに許します。
経理の担当者がClaudeに「交通費の上限は?」と聞く場面なら、Claudeは社内文書ツールのMCPサーバーへ検索を頼み、返ってきた規程の該当部分を読んで答えます。
Claude自身が規程を覚えているのではなく、必要なときに取りに行く形です。
MCPサーバーには、どこで動くかで2つの種類があります。会社で使う場合に確かめることも、この2つで変わります。
| 種類 | どこで動くか | つなぎ方 | 例 |
|---|---|---|---|
| リモートのMCPサーバー | ツールの提供元のサーバー | AIアプリにURLを登録し、ログインして許可する | GitHub、Notion、Sentry |
| ローカルのMCPサーバー | 自分のPCの中 | PCでプログラムを起動するコマンドを設定する | 手元のフォルダを読むファイルシステム用 |
プログラミングの知識がなくても使いやすいのは、リモートのほうです。ローカルのほうは、PCの上で他人の書いたプログラムを動かすことになるので、次の節以降の確認がより大事になります。
対応しているAIアプリと、つなぎ方

MCPに対応したAIアプリは、チャットで使うものと、開発で使うものに分かれます。2026年10月4日に各社の公式ヘルプで確認したつなぎ方を並べます。
| AIアプリ | 使う人 | MCPサーバーのつなぎ方 |
|---|---|---|
| Claude | 誰でも | 設定の「コネクタ」でリモートのURLを追加。無料プランは1つまで |
| ChatGPT | 法人や開発者 | 開発者モード(ベータ)でMCPのアプリを追加 |
| Claude Code、Codex、Cursor | 開発者 | 設定ファイルやコマンドでローカルとリモートの両方を追加 |
| GitHub Copilot | 開発者 | VS Codeなどの設定で追加 |
| Dify | 業務アプリを作る人 | 外部のMCPサーバーを呼べるほか、作ったアプリをMCPサーバーとして公開できる |
ClaudeでNotionをつなぐ場合なら、コネクタの追加画面にNotionのMCPサーバーのURLを入れ、Notionにログインして許可するだけです。開発者向けのツールでは、同じことを設定ファイルに1行足して行います。
ツールの側でも対応が進み、動画生成のHeyGenはMCPサーバーを公開しています。ClaudeからAIアバター動画を作る手順はHeyGen MCPの使い方にまとめています。
MCPという規格自体は無料で、料金がかかるのはつなぐAIアプリやツールの利用料です。開発での使い分けはClaude CodeとCodexの比較も参考になります。
つなぐ前に確かめる3つのこと

MCPに対応していることは、安全であることの保証ではありません。MCPの公式サイトも、権限を広く渡しすぎる設計や、悪意のあるローカルサーバーによる被害を、具体的な攻撃の型として挙げています。
1つ目は、誰が用意したサーバーかです。 提供元の公式か、作った人が分かる公開サーバーかを見ます。
ローカルのサーバーはAIアプリと同じ権限でPCの中を動けるので、出どころの分からないものは入れません。
AnthropicによるとMCPの公開サーバーは1万を超え、同じツール向けのサーバーが複数あることも珍しくありません。探すときは、ツールの提供元が自分で出しているものを最初に選びます。
一番確かなのは、使いたいツールの公式ドキュメントで「MCP」を探すことです。GitHubやNotionは、自社で運営するリモートのMCPサーバーと、つなぎ方の手順を公開しています。
提供元が出していない場合は、MCPの公式レジストリ(登録簿)で探せます。ここに載っていても第三者が作ったサーバーはあるので、作った人と公開場所を確かめてから使います。
2つ目は、AIに何を許すかです。 読むだけでよい用途なら、書き込みや削除の権限は渡しません。
MCPの公式資料も、最初は必要最小限の権限で始め、必要になった操作だけ後から足すやり方を勧めています。
3つ目は、動かす前に人が確認できるかです。 送信や削除のような取り消せない操作は、AIが実行する前に確認を求める設定にしておきます。
会社で使うなら、どのツールに、どこまで許すかを先に決め、個人の判断で広げないようにします。
まとめ
MCPは、AIアプリと外部のツールをつなぐ共通規格で、MCPサーバーはツール側が用意するAI向けの窓口です。リモートならURLを登録して許可するだけ、ローカルならPCでプログラムを動かす形でつなぎます。
最初の1つは、Claudeのコネクタに、提供元が公式に出しているリモートのMCPサーバーを読み取りの権限だけでつなぐと、手間も心配も少なく試せます。
社内のどのツールをAIにつなぐか、どこまでの操作を許すかを決めたいものの、ルールの作り方に迷う場合は、運営会社のAIリスキルがご相談を受けています。
この記事の出典
- Introducing the Model Context Protocol(Anthropic、2024年11月25日公開)
- Donating the Model Context Protocol and establishing the Agentic AI Foundation(Anthropic、2025年12月9日公開、2026年10月4日確認)
- What is the Model Context Protocol (MCP)?(Model Context Protocol、2026年10月4日確認)
- Architecture overview(Model Context Protocol、2026年10月4日確認)
- Security Best Practices(Model Context Protocol、2026年10月4日確認)
- Official MCP Registry(Model Context Protocol、2026年10月4日確認)
- Getting started with custom connectors using remote MCP(Claude Help Center、2026年10月4日確認)
- Developer mode and MCP apps in ChatGPT(OpenAI Help Center、2026年10月4日確認)
- GitHub MCP Server(GitHub、2026年10月4日確認)
- Notion MCP(Notion Developers、2026年10月4日確認)
- Dify v1.6.0: Built-in Two-Way MCP Support(Dify、2025年7月10日公開)
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