Deep Researchとは?調査の進め方とAI検索との違い、向く問い・選び方

Deep Researchは、AIが複数の資料や情報源を横断的に調査し、比較・検証したうえで、出典つきのレポートとしてまとめて返してくれる調査機能です。
ChatGPTやGemini、Perplexity、Gensparkのように普段使う生成AIチャットの一機能として搭載されているタイプと、Skywork、Mapifyのように資料作成に特化したワークスペース型ツールの一機能として搭載されているタイプがあります。
どちらを使うかを決めるのは、知りたいことが1つの事実かどうか、答えを今すぐ欲しいかレポートの形でまとめてほしいか、調べる範囲をどこまで広げたいか、出てきた内容を自分で確認する前提があるかの4点です。
この記事では、通常のAI検索との違いから、向く問い・向かない問いの見分け方、調査を依頼するときに決めておくこと、代表的なツールの違いまでを順番に見ていきます。読み終えると、いま抱えている調べ物にDeep Researchを使うべきかどうかを判断できます。
調べる範囲と使う情報源を先に決めておくと、出てきたレポートを迷わず活かせます!
この記事の監修者

AIリスキル株式会社 代表取締役
AIツールギャラリーを運営するAIリスキル株式会社の代表取締役。企業・自治体向けの生成AI研修とAI導入支援を手がけています。
実績: 大阪・関西万博 公式プログラム「AI HEROES COLLECTION」司会進行 / 神戸市デジタル人材育成エコシステム構築事業の運営 / MBS「せやねん!」「よんチャンTV」に生成AIの専門家として出演 / Felo日本初コアアンバサダー / Genspark第1期公式アンバサダー / Skywork公式アンバサダー / AKOOL公式パートナー など
Deep Researchとは、複数の資料を調べてレポートにまとめてくれる調査機能

Deep Researchは単体のツールではなく、既存のAIチャットやワークスペースツールの一機能として搭載されています。搭載先によって、調べられる情報源やレポートの形に違いがあります。
具体的にどう動いているのか
Deep Researchは、まず調査の計画を立て、複数の資料を調べ、内容を比較・検証したうえで、レポートの形にまとめるという流れで動きます。Web上の情報を検索しながら生成AIが回答を組み立てる仕組みは、RAG(検索拡張生成)と呼ばれる技術に近い部分があります。
通常のAI検索との違い
通常のAI検索も、複数のページを参照したり、追加の質問を重ねたりできます。ただしDeep Researchは、調べる範囲をあらかじめ設定し、複数の資料を段階的に集めて比較・検証したうえで、1つのレポートにまとめる点が異なります。
一問一答に近い形で素早く答える使い方と、調査範囲を設定して段階的に資料を整理する使い方は、どちらのAIツールでもはっきり分かれているわけではありません。
どこまでを通常のAI検索、どこからをDeep Researchと呼ぶかは、製品によって重なる部分があります。
どんな問いに向いていて、どんな問いには向かないのか

Deep Researchが向いている問いと、通常の検索やAI検索の方が早い問いがあります。次の2つを目安に、いま抱えている調べ物と照らし合わせてみてください。
向いている問いの例
複数の資料を比較したいとき、市場や競合の状況を調べたいとき、レポートやまとめの下書きが欲しいときなどに向いています。
通常のAI検索や検索エンジンの方が早い問いの例
事実を1つ確認したいとき、簡単な定義を知りたいときは、通常のAI検索や検索エンジンの方が早く答えにたどり着けます。
調査を依頼するとき、何を決めておけばよいか

Deep Researchに調査を依頼する前に、決めておくと結果を使いやすくなる点が2つあります。
調べる範囲を決める
期間、対象、出したい形がレポートか一覧かを先に決めておくと、調べ直しの手間が減ります。
調査計画を確認してから実行する
Geminiのように、調査を始める前に計画を人が確認・修正できる製品がある一方、確認ステップを挟まずに調査を進める製品もあります。
代表的なDeep Research機能にはどんなものがあり、何が違うのか

Deep Researchを搭載した代表的な機能を、AIチャットに搭載されたタイプと、資料作成に特化したワークスペース型ツールに分けて紹介します。
汎用AIチャットに搭載されたタイプ
ChatGPTのDeep Researchは、公開Webページに加え、アップロードした資料や指定サイト、Google DriveやSharePointなど接続済みのアプリも情報源にでき、複数の情報を比較して出典付きレポートにまとめます。
利用できる情報源はプランや地域、ワークスペース設定によって異なります。
GeminiのDeep Researchは、標準でGoogle検索を情報源にし、GmailやDrive、アップロードしたファイルやNotebookLMのノートブックも調査対象に加えられます。
Perplexityのdeep researchは、数十回の検索を重ねて複数の情報源をまとめ、レポートを生成します。専門家が数時間かける調査を2〜4分で終えられると、Perplexityは機能公開時(2025年2月)に説明しています。
Gensparkの「Deep Research」は、複数のAIモデルが連携して情報を集め、互いの内容を検証しながら、調査の計画から検証までの過程を可視化する機能です。
資料作成に特化したワークスペース型ツール
Skyworkは、資料作成に特化したワークスペース型のツールです。Deep Researchでは、出典をたどれるレポートを作成できるとSkywork自身が説明しています。
詳しい使い方はSkyworkのDeep Research機能で確認できます。
Mapifyの「DeepResearch」は2025年12月に公開された機能です。調べる範囲を絞った通常モードと、より広く深く調べる高性能モードの2つがあります。
所要時間の目安は通常モードで15〜40分程度、高性能モードで20〜60分程度で、Pro以上のプランで使える機能です。調べた内容は、出典付きのレポートとマインドマップの両方で生成されます。
詳しい使い方はMapify DeepResearchで確認できます。
共通する制限
処理には数分から1時間近くまで、製品や調査範囲によって幅があります。
出てくる内容は情報源の質に左右され、レポートの中に誤りが混じることもあります。
実際に自分の目的に合うツールを比較したい場合は、AIツールを検索するところから確認できます。
出てきたレポートをどう確認すればよいか

Deep Researchのレポートが出てきたあとに、確認しておきたい行動が2つあります。
出典を開いて確認する
レポートには出典のリンクが添えられていることが多いため、内容を使う前に実際に開いて元の情報を確認する習慣が役立ちます。
重要な判断には人が最終確認する
社外に出す資料や重要な意思決定に使う場合は、内容を人がレビューしてから使うと安心です。
出典を確認しても誤りが残ることがある点は、ハルシネーションと呼ばれる生成AIに共通する注意点として知っておくと役立ちます。
Deep Researchについてよくある質問

無料で使えますか
多くの製品では、無料プランの一部としても使えます。ただし続けて使うなら、有料プランが必要になることがあります。
通常のAI検索とどちらを先に試すべきですか
事実を1つ確認したいだけなら通常のAI検索から試し、複数の資料を比較してレポートにまとめたい場合はDeep Researchを試すとよいでしょう。
時間はどのくらいかかりますか
製品や調査範囲によって、数分から1時間近くまで幅があります。急ぎのときは、短時間で終わる設定を選べる製品もあります。
まとめ

Deep Researchは、複数の資料を横断的に調べ、比較・検証したうえで出典つきのレポートにまとめる調査機能です。通常のAI検索とは、調べる工程とできあがる成果物の形が異なります。
事実を1つ確認したいなら通常のAI検索、複数の資料を比較してレポートの形でまとめたいならDeep Researchが向いています。代表的な機能はAIチャットに搭載されたタイプと、資料作成に特化したワークスペース型ツールに分かれ、どちらも出典を開いて確認する習慣が欠かせません。
複数のツールを比較しながら、自社の調査業務や情報収集にDeep Researchを取り入れたい場合は、法人向けの相談も利用できます。お問い合わせはこちら
この記事の出典
- ChatGPT の deep research(OpenAI、確認日 2026-09-10)
- Use Deep Research in Gemini Apps(Google、確認日 2026-09-10)
- Introducing Perplexity Deep Research(Perplexity、2025-02-14公開、確認日 2026-09-10)
- Genspark Deep Research v2: Transforming AI Research with Elite Model Collaboration(Genspark、2025-02-24公開、確認日 2026-09-10)
- Skywork.ai Redefines Enterprise Productivity with DeepResearch AI Agents Built for Real-World Industry Demands(Skywork、2025-09-19公開、PR Newswire配信)
- Mapify Deep Research(深層研究)のご紹介(Mapify、2025-12-13公開)
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