画像から動画を作るAIとは?Image-to-VideoとText-to-Videoの違いと、Kling・Runway・Veoの選び方

画像から動画を作るAI(Image-to-Video)とは、写真やイラストを1枚渡し、それを出発点に動きを付けて短い動画にするAIの機能です。文章だけで動画を作る機能はText-to-Videoと呼ばれ、多くのツールが両方を備えています。
2つの違いは、動画の見た目を画像で決めるか、文章からAIに任せるかです。商品やキャラクターの見た目を崩したくないなら画像から、見た目にこだわらず場面を作りたいなら文章からが向きます。
この記事では、2つの方式の違い、画像の使われ方、ツールの選び方、商用利用と用意する画像の注意点を順に見ていきます。読み終えると、作りたい動画に合う方式とツールを決められます。
Kling AI・Hailuo・Runway・Veoなど、画像の使い方と無料で試せるかを表で比べています!
この記事の監修者

AIリスキル株式会社 代表取締役
AIツールギャラリーを運営するAIリスキル株式会社の代表取締役。企業・自治体向けの生成AI研修とAI導入支援を手がけています。
実績: 大阪・関西万博 公式プログラム「AI HEROES COLLECTION」司会進行 / 神戸市デジタル人材育成エコシステム構築事業の運営 / MBS「せやねん!」「よんチャンTV」に生成AIの専門家として出演 / Felo日本初コアアンバサダー / Genspark第1期公式アンバサダー / Skywork公式アンバサダー / AKOOL公式パートナー など
画像から動画を作るAIとは、1枚の画像に動きを付ける機能

使い方はどのツールもほぼ同じで、画像を1枚アップロードし、「カメラがゆっくり右へ回り込む」のように動きを文章で添えます。数十秒から数分待つと、5〜15秒ほどの動画ができあがります。
たとえば、白い背景で撮った商品写真から、商品がゆっくり回転する広告用の動画を作れます。キャラクターのイラストから、髪が風になびいて手を振る動画を作ることもできます。
文章だけで作るText-to-Videoとの違いを並べると、次のようになります。
| 比べる点 | Image-to-Video(画像から) | Text-to-Video(文章から) |
|---|---|---|
| 入れるもの | 画像1枚と、動きの指示 | 文章の指示だけ |
| 見た目の決まり方 | 渡した画像の構図や被写体が出発点になる | AIが文章から見た目ごと作る |
| 向く場面 | 自社の商品、決まったキャラクター、実在の写真を動かす | 架空の場面、イメージ映像、絵コンテの下書き |
| 注意すること | 画像の権利と、写っている人の同意 | 狙った見た目になるまで何度も作り直しになりやすい |
文章だけで作ると、同じ指示でも毎回違う見た目になります。広告のように「この商品をこの見た目で」と決まっているものは、画像から作るほうが作り直しの回数を減らせます。
反対に、まだ存在しない場面を思いつきで試すなら、文章から作るほうが早く済みます。「夕暮れの商店街を歩く人々」のような雰囲気の映像は、画像を用意する手間をかけずに何パターンも出せます。
画像の使われ方は「最初のコマ」「最初と最後」「見た目の手本」の3つ

同じImage-to-Videoでも、渡した画像が動画のどこに使われるかはツールで違います。仕上がりの思い通りさに直結するので、作りたい動画に合う使われ方を先に選びます。
1つ目は、画像を動画の最初のコマにする使い方です。Hailuoを作るMiniMaxの資料は、渡した画像を「動画の開始フレーム」と説明していて、写真がそのまま動き出す形になります。
2つ目は、最初と最後の2枚を渡して、間をAIに埋めさせる使い方です。Kling AIはこの機能を持ち、商品の閉じた箱から開いた箱へ移る、といった変化を作れます。
Klingの案内では、2枚の内容が近いほど滑らかにつながり、違いが大きいと場面が切り替わったような動画になります。同じ背景・同じ構図で撮った2枚を使うのがこつです。
料理の写真なら、盛り付け前と盛り付け後を同じ角度で撮っておくと、完成までの流れを短い動画にできます。
3つ目は、画像を見た目の手本として使う方法です。RunwayのGen-4は、1枚の参照画像から、照明や場所が違っても同じ見た目のキャラクターを作れると案内しています。
この使い方は、同じキャラクターでシリーズの動画を何本も作るときに向きます。
Viduの「リファレンスから動画」も、画像を見た目の手本として使う方式です。お店のポスターを読み込み、描かれた店員さんにセリフを話させた例をViduの使い方で紹介しています。
どの使い方でも、動きの指示は「何が」「どう動くか」「カメラはどうするか」を分けて書くと通りやすくなります。「商品は動かさず、カメラだけがゆっくり近づく」「人物が笑顔になり、背景の木が揺れる」のような書き方です。
動かしたくない部分を書いておくのも効きます。商品のロゴや人物の顔が崩れやすいので、「ロゴの形は変えない」と添えて、仕上がりを見比べます。
ツールは「画像の使い方」と「無料で試せるか」で選ぶ

主なツールを、画像の使い方と無料で試せる範囲で並べます。料金と無料枠は、2026年10月4日に各社の公式ページで確認した内容です。
| ツール | 画像の使い方 | 特徴 | 無料で試せる範囲 |
|---|---|---|---|
| Kling AI | 最初のコマ、最初と最後の2枚 | 最大15秒、1080pで書き出し(Proは4K) | 無料枠あり(透かし入り) |
| Hailuo AI | 最初のコマ | MiniMaxの動画モデル(最新はH3) | 新規登録で無料クレジット。有料は月9.99ドルから |
| Runway | 見た目の手本(同じキャラクターを保つ) | 映像制作向けの編集機能が多い | 初回のみ125クレジット。有料は月12ドルから(年払い) |
| Google Veo | 画像からの生成に対応 | 効果音やセリフも同時に作れる | GeminiアプリやGoogle Flowから使う |
| PixVerse | 画像に動きと効果を足す | 動きは5,000字までの文章で指示 | 有料は月10ドルから(年払いで月8ドル) |
まず無料で試すなら、2枚の画像を使えるKling AIが、画像から作る方式の違いを一通り体験しやすいツールです。音つきの動画をそのまま使いたいならGoogle Veoが候補になります。
2つのツールで迷ったときは、Kling AIとRunwayの比較やHailuoとKling AIの比較で機能を並べています。用途別のおすすめはAI動画生成ツール比較に、ほかの候補はAI動画生成のカテゴリにまとめています。
商用利用はツールとモデルごとに違う、画像は権利のあるものを使う

作った動画を広告や商品ページに使う場合は、商用利用の条件を先に確かめます。同じサービスの中でも、使うモデルによって条件が変わることがあります。
Adobe Fireflyは、自社モデルをAdobe Stockなどの許諾済み素材で学習したと説明しています。一方で、Firefly上で選べる他社のモデルは利用条件が違うことがあると明記しています。
無料プランで作った動画には、透かしが入るツールもあります。
Kling AIは無料枠の動画に透かしが入ると案内していて、透かしなしで書き出すには有料の会員になる必要があります。広告に使う前に、書き出した動画の隅を確かめます。
渡す画像は、自分で撮った写真や、使ってよいと許諾を受けた素材を選びます。
実在の人物が写った写真を動かすときは、写っている本人の同意を取ってから使います。社員を広告に出す場合も、動画にすることまで含めて了承をもらいます。
画像の形式や大きさにも条件があります。MiniMaxの場合はJPG・PNG・WebPで20MB未満、短い辺が300ピクセルより大きく、縦横比は2:5から5:2の範囲です。
仕上げたい動画と同じ縦横比の画像を用意すると、端が切れずに済みます。手元に使える写真がない場合は、画像生成AIで1枚作ってから動かす進め方もあります。
まとめ
画像から動画を作るAIは、写真やイラスト1枚に動きを付けて短い動画にする機能です。見た目を画像で決めたいならImage-to-Video、文章から場面ごと作らせたいならText-to-Videoを選びます。
最初の1本は、Kling AIの無料枠で、自社の商品写真を1枚使い、5秒ほどの動画を作ってみるのが手軽です。
社内でSNS用や広告用の動画をAIで作り始めたいものの、商用利用の確かめ方や、社員の写真を使うときのルールづくりに迷う場合は、運営会社のAIリスキルがご相談を受けています。
この記事の出典
- Image-to-Video Task(MiniMax API Docs、2026年10月4日確認)
- Image-to-Video generation(PixVerse Platform Docs、2026年10月4日確認)
- Video Start & End Frames Guide(Kling AI、2026年10月4日確認)
- AI Video Generator from Text and Images(Kling AI、2026年10月4日確認)
- Introducing Runway Gen-4(Runway、2026年10月4日確認)
- Pricing(Runway、2026年10月4日確認)
- Hailuo AI(MiniMax、2026年10月4日確認)
- Pricing(PixVerse、2026年10月4日確認)
- Veo(Google DeepMind、2026年10月4日確認)
- AI Video Generator(Adobe Firefly、2026年10月4日確認)
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