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小学生・中学生・高校生・大学生の生成AI利用率は?2026年最新データで比較

AIツールギャラリー編集部更新: 2026年9月17日

新入社員の研修を組むときや、学生と接する場面で、いまの学生がどれくらい生成AIを使っているのかを確かめたくなることがあります。

ところが調べ始めると、数字がそろいません。9割を超える調査もあれば、1割台の調査もあります。

差が生まれるのは、聞いている内容が違うからです。「名前を知っているか」「一度でも使ったか」「学習で使っているか」は、それぞれ別の質問になります。

この記事では、小学生から大学生までの生成AI利用率を、調査の条件をそろえながら比較します。学校の中と外で広がり方がどう違うのかも見ていきます。

数字を並べるだけでなく、それぞれが何を測った数字なのかも一緒に整理していきます!

この記事の監修者

山原 慎也
山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役

AIツールギャラリーを運営するAIリスキル株式会社の代表取締役。企業・自治体向けの生成AI研修とAI導入支援を手がけています。

実績: 大阪・関西万博 公式プログラム「AI HEROES COLLECTION」司会進行 / 神戸市デジタル人材育成エコシステム構築事業の運営 / MBS「せやねん!」「よんチャンTV」に生成AIの専門家として出演 / Felo日本初コアアンバサダー / Genspark第1期公式アンバサダー / Skywork公式アンバサダー / AKOOL公式パートナー など

小中高大の生成AI利用率を一覧で比較

まず、学年別の代表的な数字をまとめます。いずれも2025年から2026年にかけて公表された調査です。

ただし設問も対象者も調査ごとに異なるため、完全な横並び比較にはなりません。学年が上がるほど利用が広がっていく、という傾向を読むための表として見てください。

対象指標割合調査
小学生対話型生成AIの利用36.6%学研教育総合研究所 白書2025
中学生対話型生成AIの利用43.2%学研教育総合研究所 白書2025
高校生対話型生成AIの利用73.7%学研教育総合研究所 白書2025
大学生生成AIの利用経験92.2%全国大学生協連 CAMPUS LIFE DATA 2025

学研教育総合研究所の「幼児・小学生・中学生・高校生白書2025」は、2025年11月14日から19日にかけて、小学生1,200名、中学生600名、高校生600名へ実施されました。

全国大学生協連の「CAMPUS LIFE DATA 2025」は、2025年10月から11月にかけて全国30の大学生協で行われ、13,277名から回答を得ています。回収率は18.0%でした。

大学生協連の調査は大学生協のある大学が対象になるため、全国の大学生全体とぴったり重なるわけではありません。ただ、この規模で9割を超えている点は、傾向として重く見てよいと考えます。

同じ「利用率」でも、測っているものが3つに分かれる

認知・利用経験・学習での利用という3段階の違いを示す図

ここが、数字がそろわない理由の中心です。生成AIをめぐる調査は、少なくとも次の3つを別々に聞いています。

段階聞いていること小学生の例
認知生成AIを知っているか74.7%
利用経験一度でも使ったことがあるか36.6%
学習での利用学校外の学習で使っているか約1割

認知の74.7%は、ベネッセが2025年11月に小学3年生から6年生とその保護者1,032組へ行った調査の数字です。2023年の47.8%から約26ポイント上がりました。

利用経験の36.6%は、先ほどの学研の調査によるものです。学校と家庭のどちらか一方でも使ったことがあれば、この割合に含まれます。

学習での利用は、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」によるもので、小学4年生から6年生では約1割にとどまります。

知っている人が7割を超えても、学習に持ち込んでいる人は1割ほどです。「学生はもうAIを使いこなしている」と受け取るか、「触れてはいるが定着はこれから」と受け取るかで、打つ手はかなり変わります。

小学生は3人に1人が使った経験を持つ

小学生の利用経験は36.6%でした。3人に1人ほどが、対話型の生成AIに触れたことがある計算になります。

興味深いのは、学校での経験のほうが多い点です。先ほどのベネッセの調査では、小学3年生から6年生の約4割が、学校の授業や宿題で生成AIを使った経験があると答えています。

一方、親子調査で学校の授業での利用頻度を聞くと、「よくする」は全学齢で1割に届きません。一度は経験しても、繰り返し使う段階には進んでいないことがうかがえます。

中学生は学校外の学習利用が2年で3倍を超えた

中学生の利用経験は43.2%です。小学生からの差は6.6ポイントで、大きくは伸びていません。

変化が出ているのは学習での利用のほうでした。親子調査によると、中学生の学校外での学習利用は約3割で、中高生の値は調査を始めた2023年の3倍を超えています。

触れた人の割合はゆるやかに増え、学習へ持ち込む人の割合が急に増えた。このずれが、世代ごとの体感の違いを生んでいるように見えます。

高校生は7割超が対話型AIに触れている

高校生では73.7%が対話型生成AIを利用していました。中学生との差は30.5ポイントあり、学年の区切りのなかで最も開いています。

学校外の学習での利用も6割近くまで来ています。高校生の段階で、生成AIは学習の道具として使われ始めていると言えそうです。

大学進学時点で、多くの学生がすでに自分なりの使い方を持っている。この前提は、新卒採用にも効いてきます。

大学生は利用経験92.2%で、未経験が少数派になった

大学生の生成AI利用経験は92.2%でした。13,277名という規模で、この水準に達しています。

大学生協連は、利用が学修だけでなく日常的な用途へも広がっていると説明しました。

つまり、いま採用の対象になっている大学生は、生成AIを使ったことがない人のほうが少数派です。「AIを使える学生を探す」という発想そのものが、母集団の実態と合わなくなりつつあります。

学校の授業での利用は、家庭での利用より遅れている

学校外の学習が先に広がり学校の授業が遅れていることを示す図

家庭や学校外で利用が広がる一方、授業の中での利用は限られたままです。

親子調査では、学校の授業で生成AIを「よくする」と答えた割合は全学齢で1割未満でした。「時々する」を含めても、中学3年生で25%です。

ここから読めるのは、学生の使い方が授業で教わった手順ではなく、自分で試して身につけたものに寄りやすい、ということです。

入社後のAI研修を考えるときは、この点を織り込んでおきたいところです。

使った経験はあるが、業務で通用する使い方や情報の扱い方は習っていない。そういう状態で入社してくる可能性があります。

次に見るべきは「何に使っているか」

ここまでは、どれくらいの学生が生成AIに触れているかという話でした。

採用や人材育成の実務で効いてくるのは、その先になります。大学生が生成AIを何に使い、就職活動のどこまで持ち込んでいるのかが問題です。

就職活動での利用実態は、就活生の84.9%がAIを利用|生成AIで新卒採用はどう変わったか【27卒】で、学生側と企業側の両方から整理しています。

人事・採用担当者が押さえておきたい3点

採用と育成で押さえる3点をまとめた図

ここまでの数字から、採用と育成の設計に関わる部分を3つに絞ります。

  • 入社してくる大学生は、生成AIの利用経験がある前提で考えて差し支えない水準に達しています
  • 利用経験があることと、業務で使える水準であることは別です。授業での定着はまだ途中にあります
  • 学年が下がるほど普及の途中にあるため、数年後の新卒はさらに使い慣れた状態で入社してきます

AIツールギャラリーでは、人事や研修の担当者向けにチェックリストやガイドを無料で配布しています。社内で共有できる形で持ち帰りたい場合は、資料ダウンロードをご覧ください。

新入社員向けのAI研修や、社内の利用ガイドラインづくりのご相談はお問い合わせから承っています!

特集「学生とAIの現在地」の記事

この記事は、学生の生成AI利用と新卒採用への影響をまとめた特集の1本です。連載ではないので、関心のあるところから読めます。

この記事の出典

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