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OpenAIがAppleの営業秘密訴訟に全面反論。弁護士メールとiMessageの実物を公開し提訴前の経緯の食い違いを指摘

AIツールギャラリー編集部更新: 2026年8月18日
OpenAIがAppleの営業秘密訴訟に全面反論。弁護士メールとiMessageの実物を公開し提訴前の経緯の食い違いを指摘

OpenAIは2026年8月3日(現地時間)、「Apple is getting this wrong(Appleは間違っている)」と題した公式ブログを公開し、Appleが7月10日に起こした営業秘密の不正取得訴訟に全面反論しました。訴訟を「軽率で攻撃的、そして奇妙なほど個人的」と評したうえで、提訴前に交わされた弁護士のメールと、元従業員のiMessageのやり取りを実物のまま公開しています(ITmedia NEWS)。

争点は技術の中身だけではありません。提訴の前にAppleから正しく連絡があったのかという足元の事実関係から、両社の言い分が大きく割れています。

この記事の監修者

山原 慎也
山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役

AIツールギャラリーを運営するAIリスキル株式会社の代表取締役。企業・自治体向けの生成AI研修とAI導入支援を手がけています。

実績: 大阪・関西万博 公式プログラム「AI HEROES COLLECTION」司会進行 / 神戸市デジタル人材育成エコシステム構築事業の運営 / MBS「せやねん!」「よんチャンTV」に生成AIの専門家として出演 / Felo日本初コアアンバサダー / Genspark第1期公式アンバサダー / Skywork公式アンバサダー / AKOOL公式パートナー など

訴訟のこれまで

Appleは7月10日、iPhoneなどの機密情報が不正に持ち出されたとして、元従業員のチャン・リウ氏とタン・ユー・タン氏、OpenAIと傘下のio Productsを米カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提訴しました。ITmediaの報道によると、Appleは8月3日に機密情報の使用などを差し止める仮処分と、証拠開示手続きの前倒しを申し立てています。OpenAIのブログは、これを受けて同日夜に公開されました。仮処分をめぐる審理は10月1日に予定されています。

OpenAIの反論の中身

「Appleの連絡は別人に届いていた」

OpenAIがまず問題にしたのは、提訴前のやり取りに関するAppleの説明です。Appleは2月にOpenAIへ連絡したが返答がなかったと主張していましたが、実際にはAppleの外部弁護士が別人にメールを送っており、OpenAIの指摘を受けてそれを認めたとしています。OpenAIの法務責任者と電話で協議したという説明も、後にAppleが事実でなかったと認めたといいます。OpenAIはその後5カ月間連絡がないまま提訴されたと述べ、当時のメールを公開しました。

元従業員への疑いには「Apple側からの依頼だった」

リウ氏が退職後にAppleの機密情報へアクセスしたという訴えに対しては、Apple側の従業員がリウ氏に連絡してファイルの所在を教えてほしいと依頼していたと反論し、両者のiMessageを伏せ字入りで公開しました。退職後もアクセス権が残る「残存アクセス」についても、退職者の権限を適切に停止できていないApple側の問題だと主張しています。Appleに24年以上在籍したタン氏については、他社の機密情報を望まないし使ってはならないとチームに伝え続けてきたと説明し、ブログでこう言い切りました。

Appleの営業秘密は持っていないし、欲しくもない。

Appleが求めているもの

一方でAppleの申し立ても具体的です。ITmediaによると、内容には次が含まれます。

  • リウ氏とタン氏を含む計4人の証人尋問と、法人代表者への尋問
  • 端末のフォレンジックイメージ(複製データ)の提出
  • バッテリーの寸法や金属仕上げ、電力管理といった具体的な技術領域の指摘

ITmediaが報じた時点で、AppleはOpenAIのブログに対するコメントを出していません。

AIツールギャラリーの視点

企業同士の訴訟は、いま使っているツールの使い勝手がすぐに変わる話ではありません。今回の特徴は、両社の主張のもとになった一次資料を自分の目で読めることです。OpenAIのブログには弁護士のメールやiMessageの実物が掲載されており、報道の要約と原文を見比べると、同じ出来事でも伝え方で印象が変わることがよくわかります。AIをめぐるニュースの真偽を見極める練習としても題材になる係争です。当サイトのChatGPTの紹介ページでは、OpenAIの主力ツールの特徴と料金を整理しています。

わかっていないことと今後

Appleの訴えが法廷でどこまで認められるのか、公開されたやり取りがどう評価されるのかは、現時点でわかっていません。OpenAIはブログの8月6日付の更新で、訴えの棄却を求める申し立てを出したことを明らかにしています。次の節目は10月1日に予定される仮処分の審理です。続報が出たらこの記事に追記します。

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