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AIアバターとは?生成AI動画との違いは「人物として表現するか」|仕組みと用途別の選び方

AIツールギャラリー編集部更新: 2026年9月11日
AIアバターとは?生成AI動画との違いは「人物として表現するか」|仕組みと用途別の選び方

AIアバターとは、人の顔や声をもとに、AIが動画や会話をつくるときの「人物表現」を指す言葉です。あらかじめ動画として録画して使うタイプと、話しかけると即座に反応するタイプの、大きく2つの系統があります。

どちらを選ぶかは、この2系統の違いだけでは決まりません。効いてくるのは、誰の顔・声を使うか、動画制作と受付・接客のどちらの場面で使うか、そして商用利用や同意の条件をクリアできるかの3点です。

この記事では、AIアバターの仕組みから、用途別にどちらを選べばいいかまで、この3点に沿って整理していきます。読み終えると、自分がやりたいことにはどのタイプが合うかを判断できます。

専門的な言葉も、初めて出てくるところで短く補足していきます!

この記事の監修者

山原 慎也
山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役

AIツールギャラリーを運営するAIリスキル株式会社の代表取締役。企業・自治体向けの生成AI研修とAI導入支援を手がけています。

実績: 大阪・関西万博 公式プログラム「AI HEROES COLLECTION」司会進行 / 神戸市デジタル人材育成エコシステム構築事業の運営 / MBS「せやねん!」「よんチャンTV」に生成AIの専門家として出演 / Felo日本初コアアンバサダー / Genspark第1期公式アンバサダー / Skywork公式アンバサダー / AKOOL公式パートナー など

AIアバターとは、人の顔・声をもとにAIが動画や会話を生成する仕組みの総称

録画して使う「録画型」と、話しかけると応じる「対話型」がどちらもAIアバターと呼ばれることを示した図

AIアバターは、生成AIの一種です。文章や画像を生成する代わりに、特定の人物の見た目・声・話し方を再現し、動画や会話という形で出力します。

呼び方は「Talking Avatar」「AI Avatar」など複数ありますが、指している対象は共通しています。

録画して使う「録画型」と、話しかけると応じる「対話型」の違い

録画型は、台本を渡すとアバターがそれを話す動画をあらかじめ作るタイプです。動画制作やマーケティング用途で使われます。

対話型は、利用者が話しかけると、音声を認識し、その場で応答を生成して、口の動きを合わせながら返答するタイプです。

HeyGenは、この双方向のやり取りを「事前録画のビデオとは異なり、リアルタイムで聞き、応答し、話し返す」技術として提供しています。受付・接客や配信のように、その場でのやり取りが必要な場面に向きます。

AIアバターがどう作られるか:自分の顔を使う方法と、既製のアバターを使う方法

自分の顔・声から作るパーソナルアバターと、既製のストックアバターから選ぶ方法を対比した図

アバターの作り方には、大きく2通りあります。

自分の顔・声を使う「パーソナルアバター」

HeyGenは、短い動画1本、または正面を向いた写真1枚から、本人に似たアバターを作れるとしています。

D-IDは、写真や短い動画から作る「パーソナルアバター」について、明示的な同意があって初めて作成できると明記しています。他人の顔を無断で使うことは想定されておらず、同意手続きが前提になっている点は覚えておく必要があります。

既製のアバターを選ぶ「ストックアバター」

HeyGenは1,100種類以上のストックアバターを用意しています。自分や社員の顔を使う必要がないため、すぐに動画制作を始められます。

商用利用については、有料プランで利用する場合にいずれも許可されるという条件付きです。無料の範囲でどこまで使えるかは、契約前に確認してください。

主な使い道:動画制作、受付・接客、配信

動画制作・受付接客・配信という3つの主な使い道を示した図

動画制作

録画型は、動画制作で使われます。HeyGenは、個人ブランド向けのショート動画、不動産紹介、教育コースの講師役、金融・法律分野の顧客向け説明動画、多言語対応の動画など、幅広い用途を挙げています。人を撮影する手間をかけずに、多言語の動画を作れる点が特徴です。

開発者向けには、HeyGen MCPのように、AIアプリからAIアバター動画の生成を直接操作できる連携も出てきています。

受付・接客

対話型は、受付・接客で使われます。AKOOLは、音声・テキスト・カメラを通じたリアルタイムの対話を、カスタマーサポートや研修の用途で提供しています。

国内でも、近畿大学病院が2025年2月10日から5月9日まで、AVITA株式会社提供のアバター接客サービス「AVACOM」を総合受付に設置し、来院者対応の実証実験を行いました。目的は患者の待ち時間削減と受付業務の省人化の検証です。

この時点では恒久的な導入ではなく、期間を区切った実証実験である点に注意してください。

配信

対話型は、ライブ配信やオンラインイベントでも使われます。AKOOLは、同じリアルタイム対話の仕組みを仮想イベント向けの用途としても提供しています。

どのツールが自分の用途に合うか探したい場合は、AIツールを検索することもできます。

混同しやすい言葉:デジタルヒューマン、ディープフェイクとの違い

AIアバター・デジタルヒューマン・ディープフェイクの違いを並べて示した図

「デジタルヒューマン」も近い意味で使われますが、呼び分けが業界内で確定しているわけではありません。受付・接客など、より高度な擬人化を強調する文脈で使われることが多い呼び方です。

「ディープフェイク」は、AI技術を使って人物の映像や音声を合成する技術、またはその手法で作られた映像・音声全般を指す言葉です。本人になりすます目的や、同意を得ずに使われるケースが社会問題として広く報じられています。

D-IDは、パーソナルアバターの作成に本人の明示的な同意を求めています。同意の条件はサービスごとに確認し、AIアバターやディープフェイクという呼び方だけで判断しないようにしてください。

使う前に確認する3つの点

同意・商用利用条件、録画型か対話型か、どこまで任せるかの3つの確認点を示した図

同意・商用利用条件を満たしているか

自分以外の顔や声を使う場合は、本人の同意が前提です。既製のストックアバターを使う場合も、そのアバターが商用利用を許可されているかを確認してください。

録画型か対話型か

動画をあらかじめ作って配信したいのか、その場でのやり取りが必要なのかで、選ぶべきタイプが変わります。対話型は録画型より仕組みが複雑になる分、導入の検討事項も増えます。

どこまで任せるか

対話型を受付・接客で使う場合、どこまでをアバターに任せ、どこから人が引き継ぐかを事前に決めておくことが大切です。近畿大学病院の実証実験のように、まずは限られた期間・場所で試し、効果を確認しながら範囲を広げる進め方が現実的です。

何から始めればいいか

使う場面を決め、録画型か対話型かを選び、無料で試せる範囲で確認する、という3ステップを示した図

まず、動画制作と受付・接客のどちらで使いたいかを決めてください。 場面が決まれば、録画型か対話型かはほぼ自動的に決まります。

次に、自分の顔を使うか、既製のアバターを使うかを決めてください。 自分の顔を使う場合は、同意の手続きが必要になる前提で進めてください。

最後に、無料で試せる範囲でツールを確認してください。 具体的なツールの機能・料金の比較は、AKOOL AIとD-IDの比較記事や、無料で使えるAIアバター作成ツールのまとめで扱っています。

AIアバターとは、人の顔や声をもとにAIが動画や会話を生成するときの人物表現を指す言葉です。録画して使うか、その場で応答させるかで、向く使い道が変わります。

受付・接客など、業務として本格的に導入を検討する場合は、どこまでをアバターに任せるかの整理が事前に必要です。社内での進め方を相談したい場合は、お問い合わせはこちらからご相談ください。

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