神戸デジタル活動部 10月イベントレポート | Gensparkで始める、AIクリエイティブ入門

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山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役。日本最大級の生成AIメディア「AIツールギャラリー(累計100万PV超)」を運営し、これまでに600以上のAIツールを検証、1000以上の記事を執筆。
大阪を拠点に、法人向けの生成AI顧問や研修、各種生成AIサービスを提供しています。

2025年10月8日(土)、神戸情報大学院大学で開催された「こうべデジタル活動部」10月イベント。テーマは「表現力を広げる生成AI ― 学生のための画像・動画活用入門」

「AIに興味はあるけど、難しそう」 「どう使えばいいか分からない」

そんな参加者たちが、最新AIツール「Genspark」に触れ、わずか2時間で画像や動画を生成。会場には「えっ、もうできた!」という驚きの声が飛び交いました。

中高生から大学生、社会人まで、約20名が集まった今回のイベント。Genspark公式アンバサダーによる実践的なレクチャーと、実際に手を動かすワークショップで、「AIってこんなに身近だったんだ」と実感した、熱気あふれる3時間の様子をレポートします。

開催概要

項目内容
イベント名【参加無料・当日特典あり】表現力を広げる生成AI ― 学生のための画像・動画活用入門
日時2025年10月8日(土) 14:00〜17:00
会場神戸情報大学院大学(JR三ノ宮駅から徒歩10分)
参加者約20名(大学生・中高生・社会人)
参加費無料
主催神戸市 経済観光局 新産業創造課
運営AIリスキル株式会社 / S&P株式会社 / Studio Veco

登壇者紹介

ウエツ 氏

AI Dreamers Production(ADP) 副代表 / Genspark第1期公式アンバサダー

8社で経営アドバイザーを務める”複業家”。AI活用と組織改革を得意とし、これまで延べ19,000名以上が参加するAIイベントを展開。「かっこいい大人を増やす」をモットーに、次世代に向けたAI教育に力を入れている。Gensparkの通話AIやAICなど、独自の活用法で多くの企業をサポート。

宇野 慎一郎 氏

同志社AI研究会 代表 / 京大AIcoding研究所 共同代表 / Gensparkインダストリーアドバイザー

同志社大学経済学部3回生。学生でありながら、関西AI界のリーダーとして活躍。高校時代から画像生成AIに触れ、現在はClaudeなどを活用したiOSアプリ開発に挑戦中。AIコミュニティの立ち上げ経験も持ち、学生目線でのリアルなAI活用法を発信している。

司会・ファシリテーター

伊藤 雅康 氏(Studio Veco)

大阪・関西万博メタバース・XR・AIアワード「AI HEROES COLLECTION」企画運営・映像監修。一般社団法人 教育AI活用協会 副代表。生成AI導入支援・研修実績多数。

山原 慎也 氏(AIリスキル株式会社 代表取締役) 画像を表示

日本最大級の生成AIプラットフォーム「AIツールギャラリー」運営。Felo, Genspark, Create公式アンバサダー。MBS毎日放送出演など、メディアでも活躍中。

こうべデジタル活動部とは?

「こうべデジタル活動部(通称:デジ活)」は、神戸市が主催する学生向けデジタル人材育成プロジェクト。2025年度の「デジタル人材育成エコシステム形成事業」の一環として、2026年3月まで毎月1回、様々なテーマでイベントを開催しています。

AIツールギャラリーを運営するAIリスキル株式会社が、本プロジェクトを運営しています!

プロジェクトの目的

AIやデジタル技術に興味を持つ学生や若者が、最新のツールやスキルに触れ、新しいつながりを得られる場を提供すること。「AIをもっと身近に、もっと楽しく」をコンセプトに、初心者でも気軽に参加できるプログラムを展開しています。

毎月異なるテーマで開催

10月のテーマは「画像・動画生成」。11月は「資料作成×Gemini」、12月以降も様々なテーマで継続開催予定。参加者は神戸市内外から集まり、学生同士の交流や、登壇者・神戸市職員との直接対話も魅力の一つです。

参加費は無料。さらに、参加者限定の特典(AIツールのクーポンなど)も毎回用意されています。

Gensparkってどんなツール?

イベント冒頭、ウエツ氏からGensparkの基本機能について紹介がありました。

Gensparkは、2024年に登場した「AI検索エンジン」から始まり、現在は「あなたの秘書」として進化を続けているAIツール。最大の特徴は、複数の最新AIモデルを自動で選んで使い分けてくれること。

「ChatGPTも、Claudeも、画像生成AIも、動画生成AIも、全部月額3,000円で使えるんです。しかも、どのAIを使うか自分で選ばなくても、Gensparkが最適なものを自動で選んでくれる。これが一番考えなくていいAIなんですよ」

ウエツ氏のこの言葉に、会場からは「えっ、そんなことできるの?」という驚きの声が。

Gensparkの主な機能

  • スーパーエージェント:質問を投げると、最適なAIを自動選択してタスクを実行
  • AIチャット:GPT-4o、Claude、Geminiなど最新モデルを選んで使える
  • イメージスタジオ:複数の画像生成AIを使い分け
  • ビデオ生成:Sora、Kling、Pikaなど最新の動画生成AI
  • AIスライド:プレゼン資料を自動生成
  • AIシート:Excelのようなスプレッドシート機能
  • フォトジーニアス:音声だけで画像編集ができる(スマホアプリ限定)

「無料でも1日100クレジット使えますが、有料プラン(月額3,000円)なら月10,000クレジット。しかもAIチャットはクレジット消費なしで無制限に使えます」とウエツ氏。

学生アンバサダーのリアルな活用法

続いて登壇した宇野氏は、同世代の学生目線で「実際にどう使っているか」を紹介。

リサーチがめちゃくちゃ楽になる

「僕が一番使うのは、人物や企業のリサーチです」と宇野氏。

例えば、気になる個人開発者を見つけたとき。XのリンクをGensparkに投げるだけで、その人の関連記事を自動で収集し、写真付きでまとめてくれる。

「ChatGPTだと、自分でプロンプトを考えないといけない。でもGensparkなら『適当に調べて』って投げるだけ。考えずに使えるのが最大のメリットです」

サークル活動で大活躍

AI研究会の代表として、イベント告知やバナー制作も日常茶飯事。

「ロゴを送って『学生AIミートアップ開催します。バナー作って』って言うだけで、数秒でクオリティの高いバナーが完成する。これを10人分作るのも一瞬です」

卒業パーティー動画も簡単に

今回のデモでは、卒業パーティー用の動画制作を披露。

  1. Gensparkに「卒業パーティー向けの動画を作りたい」と伝える
  2. 写真をアップロード
  3. 使いたいAIモデル(Kling、Seedream)を指定
  4. 自動でプロンプトを生成し、複数の動画を作成
  5. 編集・結合

プロンプトを考える必要がないんです。Gensparkが最適な使い方をリサーチして、提案してくれる。僕はそれを選ぶだけ」

会場からは「そんなこともできるの!?」という声が上がりました。

ビジネスでの実践活用

ウエツ氏は、実際のビジネス現場でのGenspark活用法を紹介しました。

AIチャットで壁打ち→資料作成

「有料プランなら、AIチャットはクレジット消費なしで無制限に使えます。だから、まずAIチャットでとにかく壁打ちしまくるんです」

企業の10カ年計画書など、通常なら数日かかる資料も、AIチャットで情報を整理し、AIスライドで生成すれば約1時間で初稿が完成。

「もちろん、そこから修正に1日かけますが、それでも従来の半年分の作業が1カ月でできる。6倍速ですね」

実際に作成した46ページの事業計画書をスクリーンに映すと、そのクオリティに会場はどよめきました。

旅行会社での活用

取締役を務める旅行会社では、社員旅行の企画提案にGensparkを活用。

「従来は、見積書を印刷して三つ折りにして50部配っていました。でも今は、Gensparkで旅程サイトを作って、URLを共有するだけ。お客様はスマホでいつでも確認できるし、急な変更もすぐ反映できます」

サブスク管理も一瞬

個人的な活用法として紹介されたのが、サブスク管理。

クレジットカードの明細をそのまま投げるだけで、現在契約中のサブスクを一覧表にしてくれる。「気づかないうちに課金し続けていたサービスが見つかりました(笑)」

静止画から動画へ

Instagram投稿用に、1枚の静止画を動画に変換する活用法も。

「お客さんから『この写真使って』って送られてきても、静止画だと誰も見ない。でも、Gensparkで動画にすれば、数秒でエンゲージメントが上がる動画コンテンツになります」

溶接の様子やオフィスの外観など、実例を交えながらのデモに、参加者たちは興味津々の様子でした。

ワークショップ体験:音声だけで画像が動く!

レクチャーの後は、お待ちかねの体験タイム。参加者全員がスマホでGensparkアプリをダウンロードし、実際に触ってみます。

フォトジーニアスで画像編集

今回のメイン体験は「フォトジーニアス」という、音声だけで画像編集ができる機能。

通常の画像生成AIは、テキストでプロンプトを打ち込む必要がありますが、フォトジーニアスはスマホに向かって話すだけ。

実際の体験の流れ:

  1. 自分の写真をアップロード
  2. 「パンクロックな雰囲気にして」と音声で指示
  3. 数秒で髪型も髪色も変わった画像が完成!
  4. 「背景を東京の夜景にして」→即座に背景変更
  5. 「全身が映るようにポーズを変えて」→構図も自動調整

「え、こんなに簡単なの!?」 「声だけでできるのすごい!」

会場のあちこちから驚きの声が上がります。

日本語対応のSeedreamが強い

宇野氏から「日本語のテキストを入れたいなら、Seedreamがおすすめ」というTipsも。

「他のAIだとカタカナが崩れたりしますが、アジア圏のモデルだけあって、日本語表示がきれいなんです」

実際に「学生AIミートアップ」というテキスト入りバナーを生成すると、文字もロゴもきれいに反映されていました。

クレジット消費に注意

「フォトジーニアスは無料でも使えますが、6枚ほど作るとクレジットがなくなります」とウエツ氏。

「でも大丈夫。無料プランは毎日100クレジットがリセットされるので、明日また使えますよ」

参加者の中には「もっと使いたい!」と、その場で有料プランを検討する姿も。

今回は参加特典として、Genspark 90%オフクーポン(300円で1カ月利用可能)が配布されることもあり、多くの参加者が「これなら試してみたい」と好反応でした。

参加者のリアルな声

イベント終了後、第二部の交流会では、お菓子を囲みながら活発な意見交換が行われました。

「AIのハードルが下がった」

ある大学生は「今までAIって難しそうで手を出せなかったけど、音声だけで操作できるなら自分にもできる」と目を輝かせていました。

「レポートの資料作りとか、サークルのチラシ作りに使えそう。しかも月3,000円で全部使えるなら、他のAIに個別課金するより安い」

現役エンジニアも納得

参加者の中には、すでにGensparkを活用しているエンジニアの姿も。

「普段はChatGPTやClaudeを使い分けているんですが、Gensparkなら全部一箇所で完結する。しかもAIチャットはクレジット消費なしって知って、もっと使い込もうと思いました」

学生間のギャップも明らかに

興味深かったのは、宇野氏とのQ&Aで明らかになった「大学生のAI利用実態」。

「理系の学生は、Cursorとかコーディング系AIを使い始めていますが、文系だとまだChatGPTを少し触る程度。でも必要に迫られたとき、例えばゼミの発表でロゴが必要になったときに初めて画像生成を使う、という感じです」

好奇心から触るというより、必要性が生まれてから使うというのが現状のようです。

「次も来たい」の声続々

「次回は資料作成がテーマって聞いて、もう申し込みました」 「今日学んだことを、まず友達に教えたい」 「300円クーポンで1カ月使い倒します!」

次回イベントへの期待を語る参加者が多く、「こうべデジタル活動部」のコミュニティが着実に育ちつつあることを感じさせました。

イベントを終えて

約2時間のイベントは、あっという間に終了。参加者たちの表情は、開始時とは明らかに変わっていました。

「AIって難しい」から「AIって楽しい」へ。

ウエツ氏は最後にこう語りました。

「AIがすごいのは事実ですが、大切なのはAIと一緒に何ができるかを考えること。AIに全部任せるんじゃなくて、自分らしさを出しながら使っていってほしい」

司会の伊藤氏も「一次情報、つまり人間が発信する情報には価値があります。AIを使って効率化しつつ、みなさんの個性や経験を発信していってください」と参加者にエールを送りました。

MLPからMVPへ

イベント後の雑談で印象的だったのは、伊藤氏の言葉。

「最近のスタートアップは、MLP(Minimum Lovable Product)じゃなくて、いきなり多機能で低価格のサービスを出してくる。Gensparkもまさにそう。考えなくていいAIというコンセプトが、これからのスタンダードになっていくかもしれません」

技術の進化だけでなく、サービスの在り方そのものが変わりつつある。そんな時代の転換点を感じさせるイベントでした。

次回イベント情報

「こうべデジタル活動部」は、2026年3月まで毎月テーマを変えて開催中!

11月イベント:資料作成×Gemini

テーマ:Google生成AI「Gemini」を活用した資料作成ワークショップ

今回好評だったGensparkに続き、11月はGoogleの生成AI「Gemini」を使った実践的な資料作成を学びます。

さらに、神戸の老舗大手企業様による基調講演も決定!

ワークショップでは、SNSでも超話題のまじんさんをお呼びします!

開催概要

項目内容
日時2025年11月8日(土) 14:00〜17:00
会場レンタルスペース フォレスト(三宮駅徒歩3分)
参加費無料
対象AIやデジタルに興味のある学生(中高生・大学生・専門学校生)
定員30名(先着)

プログラム内容

  • 神戸の老舗大手企業様による基調講演
  • Google生成AI「Gemini」実践ワークショップ
  • 登壇者・神戸市職員との交流会(意見交換・相談会)

お申し込み

※初心者の方でも安心してご参加いただけます

年間スケジュールもチェック!

12月以降も、様々なテーマで毎月開催予定。詳しくは特設サイトをご覧ください。

まとめ

「AIは難しい」という先入観を打ち破る、体験型イベント。

音声だけで画像が変わる驚き、数秒で動画が生成される感動、そして「自分にもできる」という実感。参加者一人ひとりが、AIクリエイティブの入口に立った2時間でした。

こうべデジタル活動部は、神戸市が主催する学生向けデジタル人材育成プロジェクト。毎月異なるテーマで、最新のAIツールや技術に触れる機会を提供しています。

「次はどんなAIに出会えるんだろう」

そんなワクワクを胸に、参加者たちは次回イベントへの期待を膨らませながら会場を後にしました。

あなたも、神戸でAIイベントに参加してみませんか?

主催:神戸市 経済観光局 新産業創造課
運営:AIリスキル株式会社 / S&P株式会社 / Studio Veco

お問い合わせ

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山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役。日本最大級の生成AIメディア「AIツールギャラリー(累計100万PV超)」を運営し、これまでに600以上のAIツールを検証、1000以上の記事を執筆。
大阪を拠点に、法人向けの生成AI顧問や研修、各種生成AIサービスを提供しています。

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