YAML形式とマークダウン記法の違いとは?ChatGPTでの使い分けを初心者にもわかりやすく解説

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山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役。日本最大級の生成AIメディア「AIツールギャラリー(累計100万PV超)」を運営し、これまでに600以上のAIツールを検証、1000以上の記事を執筆。
大阪を拠点に、法人向けの生成AI顧問や研修、各種生成AIサービスを提供しています。

ChatGPTを使い始めたばかりの方の中には、「YAML形式とマークダウン記法って何が違うの?」と感じたことがあるかもしれません。
実はこの2つ、AIに“伝える”ための形式人に“読ませる”ための形式という、まったく異なる役割を持っています。

とはいえ、「どんなときにどっちを使えばいいのか、いまいちピンとこない……」という方も多いはず。

この記事では、YAML形式とマークダウン記法のちがいと、それぞれの使い分け方をわかりやすく解説します。

YAMLは「AIが最も理解しやすい形式」とも言われており、ChatGPTとのやり取りの中でも、ちょっとした工夫で出力の質が大きく変わってきます!

初心者でも今日から使えるコツやプロンプト例を紹介しながら、あなたのAI活用をワンランクアップさせるヒントをお届けします。

YAML形式とマークダウンはどう違う?

YAML形式とマークダウン記法は、見た目も目的もまったく異なるフォーマットです。このセクションでは、それぞれの特徴と違いを簡単に整理します。

YAML形式とは?(AIに伝えるための構造)

YAML(ヤムル)形式は、情報を構造化してAIに正確に伝えるための書き方です。ChatGPTのようなAIに対して「何を・どのように・どんなトーンで出力してほしいか」を整理して伝えるのに向いています。

たとえば、以下のような構造でプロンプトの意図を伝えることができます:

task: ブログ記事の作成
audience: 初心者
tone: 親しみやすく丁寧に
length: 1200文字程度

このように、ラベル(項目名)と値をセットで書くことで、AIが指示を正確に読み取りやすくなります。

YAML形式について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてどうぞ:

マークダウン記法とは?(人に読ませるための形式)

一方でマークダウンは、人間にとって読みやすく整った文書を作成するための記法です。ブログ記事、ドキュメント、SNS投稿などに向いており、ChatGPTが出力する文章の形式としてよく使われます。

たとえば、以下のように使います:

## 見出し(H2)

これは段落です。

- 箇条書き
- 箇条書き

**太字**や *イタリック* も使えます。

違いを一言でまとめると?

項目YAML形式マークダウン記法
目的AIへの「指示・設計」人への「読みやすさ・表現」
用途プロンプト作成、設定の指定記事や出力結果の装飾
対象ChatGPTなどのAI人間読者
書き方の特徴ラベル:値のペアで書く見出し・段落・強調で装飾

YAML=AI向けの設計図、マークダウン=人間向けの完成原稿、とイメージすると理解しやすいでしょう。

活用シーン別の使い分け:YAML形式とマークダウン、どっちを使う?

YAML形式とマークダウン記法は、「何をしたいか」によって使い分けるのがコツです。このセクションでは、初心者にもわかりやすい代表的な活用シーンを紹介します。

AIに“どうしてほしいか”を伝える:YAML形式

ChatGPTなどに具体的な指示を出すときは、YAML形式が便利です。たとえば、以下のような目的に使われます:

  • SNS投稿のアイデアを整理したい
  • ブログ記事の構成を指示したい
  • 自動返信メールのトーンや形式を指定したい
  • セミナー告知文のスタイルをコントロールしたい
task: SNS投稿アイデアの作成
audience: 生成AI初心者
tone: やさしく、親しみやすく
platform: Instagram
hashtag:
- #生成AI
- #ChatGPT活用

AIに対して「こうしてほしい」と伝える設計図のような役割です。

AIからの“出力を整える”:マークダウン記法

一方、ChatGPTから出力される文章や資料を「人に読ませたい」ときは、マークダウン形式を使うと見やすくなります。

  • ブログ記事の草稿
  • 商品紹介文やFAQ
  • 社内ドキュメントのたたき台
  • メルマガ原稿のベース

人に届ける情報を整える「装飾ツール」のような役割です。

どちらも使うのが理想的!

実際には、YAML形式でChatGPTに「どう書くか」を伝えたうえで、出力をマークダウン記法で整えてもらう、という組み合わせがよく使われます。

YAMLでAIに“意図”を伝え、マークダウンで“形”を整える。

この流れを意識すると、AIとのやりとりがぐっとスムーズになります。

YAMLやマークダウンで初心者がつまずきやすいポイントとコツ

はじめてYAML形式やマークダウン記法を使うと、「なんだか難しそう」と感じるかもしれません。このセクションでは、よくあるつまずきと、それを解消するコツを紹介します。

YAML形式でよくあるつまずき

YAMLで多いのが、「フォーマットの書き方がわからない」「エラーになってしまう」という悩みです。

初心者がつまずきやすい点:

  • スペースの数(インデント)がズレていて、うまく動かない
  • コロン(:)のあとにスペースを入れ忘れる
  • 項目名(ラベル)を自分で考えなきゃいけないと思ってしまう

解決のコツ:

最初から完璧に書こうとせず、「自然文でお願いしてAIに整えてもらう」のがコツです。

たとえば以下のように伝えるだけで、ChatGPTが自動でYAML形式に変換してくれます。

Instagramに投稿する文章を考えたいです。
ターゲットは生成AI初心者で、トーンはやさしく親しみやすい感じでお願いします。
YAML形式で整理してください。

こうすれば、titleやtoneなどの構成もAIが自動で判断してくれるため、迷わず進められます。

マークダウンでよくあるつまずき

マークダウンは見た目がシンプルなので、「本当にちゃんと整っているのか不安」という声もよくあります。

初心者が戸惑いやすい点:

  • 見出し(#)の使い方がわからない
  • 改行や段落の区切りが反映されない
  • 太字や箇条書きの記法を忘れてしまう

解決のコツ:

「# 見出し」や「- 箇条書き」など、最低限のルールだけ覚えておけばOK。わからないときはChatGPTに聞けば一発です。

たとえば、「この文章をマークダウン記法で整えて」と指示すれば、ChatGPTが自動で整形してくれます。

プロンプト例で使い方を具体的に理解しよう

ここでは、実際にChatGPTでよくあるシーンに応じて、YAML形式やマークダウン記法をどう使い分けるのか、プロンプト例を交えて紹介します。

シーン①:SNS投稿のアイデアを整理したい(YAML形式)

SNSで発信するためのアイデアを整理したいとき、YAML形式はとても便利です。以下のような自然文を入力するだけで、構造化された出力が得られます。

プロンプト例:

生成AI初心者向けのSNS投稿アイデアを考えたいです。
Instagramに投稿する想定で、親しみやすいトーンでお願いします。
YAML形式で整理してください。

ChatGPTの出力(例):

task: SNS投稿アイデアの作成
audience: 生成AI初心者
tone: 親しみやすく、やさしい
platform: Instagram
hashtag:
- #生成AI
- #ChatGPT活用

シーン②:記事のたたき台をつくりたい(マークダウン記法)

マークダウン形式は、「人が読む前提の文章」を整えるときに役立ちます。

プロンプト例:

生成AI初心者向けに、YAML形式の使い方を解説する記事の草稿を作ってください。
見出しや箇条書きを含め、マークダウン形式で出力してください。

ChatGPTの出力(例):

## YAML形式とは?

YAML形式とは、構造化されたデータをわかりやすく記述するためのフォーマットです。

- シンプルな記述でOK
- 人間にも読みやすい
- ChatGPTとの相性がいい

このように、YAMLは「伝えるための設計図」、マークダウンは「読みやすく仕上げるための道具」として活用するのがポイントです。

まとめ|YAML形式とマークダウン記法、それぞれの得意分野を知ろう

YAML形式とマークダウン記法は、ChatGPTを使いこなすうえで非常に便利な「伝え方の道具」です。今回の記事では、それぞれの役割と使い分けのコツを解説してきました。

この記事のまとめポイント:

  • YAML形式は、AIに“構造的に伝える”ための型
    ⮕ 「何を、誰に、どんなトーンで伝えたいか」を自然文で書くだけで、ChatGPTが整えてくれる
  • マークダウン記法は、人間に“わかりやすく読ませる”ための整形ルール
    ⮕ 記事の草稿、SNSの文章、議事録など、整った見た目で出力したいときに便利
  • 迷ったら、まずは自然文でChatGPTに頼んでみるのが正解!
    ⮕ YAMLもマークダウンも、自分で全部書く必要はありません

YAMLで指示、マークダウンで出力。この流れを意識するだけで、ChatGPTの活用の幅が一気に広がります。

次の一歩:あなたもYAMLとマークダウンを使いこなそう

ChatGPTを「なんとなく使う」から「狙って使いこなす」へ。
その第一歩が、YAML形式での指示 × マークダウン形式での出力というシンプルな使い分けです。

✅ 今日から試せる一文プロンプト:

「この内容をYAML形式で整理してください」
「読みやすくマークダウン形式で出力してください」

もしまだ試したことがない方は、まずは1つ、あなたのアイデアや悩みをChatGPTに投げかけてみましょう。

💡関連記事:

これからのAI活用に、きっと大きな変化が訪れます。
さあ、あなたの“伝えたいこと”を、AIにもっと伝わる形で届けてみませんか?

よくある質問

Q. YAML形式って自分で書かないといけないの?
いいえ。最初から自分でラベル(task, tone, audienceなど)を考える必要はありません。ChatGPTに「この内容をYAML形式で整理して」と頼めば、自然文から自動で整えてくれます。
人に読ませるアウトプットの整形に最適です。 例えば、記事の草案、SNS投稿、議事録、FAQなどを「読みやすく」仕上げたいときに役立ちます。#見出しや- 箇条書きなどで、文章構造を明確にできます。
まずはChatGPTに相談しましょう。 どちらを使うべきか悩んだときは、自然文で要望を伝えたうえで「最適な形式で出力して」と頼めばOKです。AIがシーンに合った形式を選んでくれます。
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山原 慎也

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