プロンプト1行でAIにスマホアプリを作らせる方法|モバイル特化ビルダーWhackaの使い方と実例

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山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役。日本最大級の生成AIメディア「AIツールギャラリー(累計100万PV超)」を運営し、これまでに600以上のAIツールを検証、1000以上の記事を執筆。
大阪を拠点に、法人向けの生成AI顧問や研修、各種生成AIサービスを提供しています。

AIにコードを書かせてアプリを作る、いわゆる「バイブコーディング」を聞いたことがある人は多いはずです。Bolt.new、Lovable、v0——こうしたツールの登場で、非エンジニアでも自然言語でアプリを作れる時代になりました。

ただ、それらの多くはWebアプリの生成を得意としています。ダッシュボードやSaaS、ランディングページ、管理画面。一方で、スマホで遊べるモバイルアプリをサッと作って友達にシェアしたい、というニーズはあまり満たされていません。

そこに登場したのが Whacka です。Whackaはプロンプト1行でスマホ向けアプリ(PWA)を生成するAIビルダーで、日本語のひとこと指示にも完全対応。作ったアプリは xxx.whacka.app というサブドメインで自動公開され、App Storeの審査やホスティング契約は一切不要です。

この記事では、実際にWhackaを使って「たまごっち風育成ゲーム」と「クリッカーゲーム」の2本をプロンプト1行で生成した流れを紹介しつつ、使い方・料金・他のAIアプリビルダーとの違いまでをまとめます。

Whacka自体の概要・料金は AIツールギャラリーのWhacka紹介ページ にもまとめています!

Whackaでできること

Whackaに自然言語でプロンプトを送ると、AIがReact/JSXベースのコードを書いてモバイル向けアプリを生成します。生成されたアプリは独自サブドメインで即公開され、PWAとしてホーム画面に追加できます。

機能を一覧で整理するとこうなります。

項目内容
入力自然言語のプロンプト(日本語OK)
生成物React/JSXベースのモバイル向けPWA
公開xxx.whacka.app サブドメインで自動公開
改修チャットで対話的に指示を追加
共有Share Kitでリンク・ポスター・動画を自動生成
コミュニティ他ユーザーのアプリをリミックス可能
料金無料プランあり、Starterは月$9(約¥1,488)から

つまりWhackaは、「作る → 公開する → シェアする → 遊ぶ/リミックスする」までを、プラットフォーム上で完結できるようにしたモバイル特化のAIアプリビルダーです。

Whackaのダッシュボード。作ったアプリが「オリジナルアプリ」として並ぶ

【作例1】「たまごっち風育成ゲーム」を1行のプロンプトで作ってみた

百聞は一見にしかずなので、まず実際に作ってみた様子を見てください。

入力したプロンプト

Whackaのホーム画面にある入力欄に、送ったプロンプトはこれだけです。

たまごっち風育成ゲーム

一切の補足なし。9文字だけ。

ホーム画面の入力欄に「たまごっち風育成ゲーム」と入力するだけ

AIが構成プランを日本語で返してくる

送信すると、WhackaのAIが日本語で構成プランを提示してきます。

たまごっち風育成ゲーム「TAMAGROW」を作りました!1 匹からスタートして、あかちゃん→こども→おとなへと成長します。空腹・機嫌・清潔の3つのステータスが時間で減少し、「ごはん」「あそぶ」「おふろ」で回復できます。ステータスが下がりすぎると病気になり、放置するとゲームオーバーになります。ピクセルアート風のかわいいデザインに、成長段階の進行バーも表示されます。

プロンプトでは「たまごっち風」としか指定していないのに、ステータス・回復アクション・成長段階・ゲームオーバー条件まで勝手に設計してきました。生成が進むと「10 files written」と表示され、本当に複数ファイルを書いていることが分かります。

日本語で構成プランを提示するAI。右側のチャット欄で対話的に改修もできる

完成したアプリをスマホで遊ぶ

プレビューはiPhoneフレーム付きで左ペインに表示されます。

完成したTamagrow。ピクセルアート風の背景、ステータスバー、4つのアクションボタン

実際に遊んでみたら、ちゃんと時間経過でステータスが減り、放置するとゲームオーバー画面が日本語で表示されました。

「おともだちは おそらへ かえりました…」というゲームオーバー画面。スコアも記録される

出来上がったアプリはこちらから実際に遊べます。ブラウザで開くだけでOKです。

👉 tamagrow.whacka.app

Tamagrowに実装された機能一覧

1行のプロンプトから、これだけの機能が実装されました。

機能カテゴリ内容
ステータス管理HUNGER(空腹)/HAPPY(機嫌)/CLEAN(清潔)の3種
アクションごはん/あそぶ/おふろ/ねんね の4種
成長ステージたまご → あかちゃん → こども → おとな の4段階
時間経過ステータスが自動で減少
ゲームオーバーステータス悪化で病気→死亡、スコアと経過時間を表示
日本語UIボタン・メッセージ・スコア表示まで日本語
グラフィックピクセルアート風の背景・キャラクター

【作例2】「クリッカーゲーム」を1行のプロンプトで作ってみた

Tamagrowが育成系なら、次はクリッカー系。流行りジャンルを投げたらどうなるか試しました。

入力したプロンプト

最近流行りのクリッカー系ゲーム。アップグレード要素も欲しい。

こちらは26文字。ただし「アップグレード要素」は明示しました。

ClickCrazeのプロンプト入力画面。生成中はアプリアイコンが表示される

生成されたアプリと遊び心

AIの応答は On it — クリッカーゲーム本体, アップグレード/自動化! と簡潔。生成が始まると、回路基板風のデザインでクリッカーゲームが完成しました。

タップで獲得できるクリッカー画面。回路基板風の背景、光るエフェクト、日本語UI

タップしてポイントを貯め、アップグレードを買って効率化する、いわゆる「クッキークリッカー」系のゲームです。

3種類のアップグレード(オートクリッカー・スピードブースト・プロフィット倍率)

こちらも実際に遊べます。

👉 clickcraze.whacka.app

ClickCrazeに実装された機能一覧

機能カテゴリ内容
基本アクションタップでポイント獲得
アップグレードオートクリッカー/スピードブースト/プロフィット倍率 の3種
コスト計算アップグレードごとにLv.・コスト表示
自動化オートクリッカーLv.で自動タップ
視覚効果回路基板風の背景、光る円のアニメーション
日本語UIタイトル以外すべて日本語表示

実際に作って気づいた3つのこと

2本作ってみて強く感じた点をまとめます。

①AIっぽくない完成度

AIで生成したコンテンツにありがちな「ざっくり感」や「パッと見で機能だけ並んでいる」感じがなく、ピクセルアートや回路基板風のデザイン、UIの余白、アニメーションまで作り込まれていました。Tamagrowのゲームオーバー画面なんて、「おともだちは おそらへ かえりました…」というコピーまで考えられています。

②日本語UIが完璧

プロンプトを日本語で送れば、アプリのUIも全部日本語で出てきます。ボタンラベル、スコア表記、メッセージ、すべて自然な日本語。「Made with Whacka」のウォーターマーク以外はほぼ英語なし。

③PWAで独自URLが発行される

生成が終わると自動で tamagrow.whacka.app のようなサブドメインが割り当てられ、その瞬間からアプリにアクセスできます。App Storeの審査もサーバー契約も不要。スマホで開いて「ホーム画面に追加」すれば、ネイティブアプリのように使えます。

Whackaでアプリを作る4ステップ

実際の制作フローを整理するとシンプルです。

Step 1: プロンプトを送る

ホーム画面の入力欄に作りたいアプリを日本語で書いて送信します。「〇〇風〇〇ゲーム」「〇〇するミニツール」など、抽象的でもOK。

Step 2: AIの構成プランを確認する

生成前にAIが構成プランを日本語で提示します。ここで「違うな」と思えば、その場で追加指示を送って調整できます。

Step 3: 生成を待つ(数分)

10ファイル前後が書かれます。左ペインにiPhoneフレームのライブプレビュー、右ペインにチャットが表示され、進捗が見えます。

Step 4: 改修・公開

完成したら Describe your changes... 欄で「ボタンの色を変えて」「効果音を追加して」など日本語で改修指示を送れます。公開URLは生成時点で自動発行されているので、そのまま友達にシェアできます。

Share Kit・リミックスなどの周辺機能

Whackaには「作って終わり」ではなく、その先まで設計された機能群があります。

Share Kit:共有用素材の自動生成

アプリごとに共有リンク・ポスター画像・ティーザー動画が自動生成されます。SNSで拡散する前提の設計です。Share linkInstall help(ホーム画面への追加方法)ボタンも標準装備。

作ったアプリのShare & Export画面。Share link、Install help、Export codeが並ぶ

リミックス:他人のアプリを改造できる

コミュニティで公開されている他ユーザーのアプリに「GET」ボタンが付いていて、押すと自分の編集画面にそのまま取り込めます。既存アプリを出発点にして改造する使い方ができるため、ゼロから考えるのが苦手な人にも向いています。

コミュニティ:編集部のおすすめやプレイリスト

Whackaのホーム画面には「編集部のおすすめ」「プレイリスト(ゲーム/ラボ/ライフ/ツール)」「Community」といったセクションがあり、他人のアプリを発見できます。リミックスで学ぶのに便利です。

コミュニティから発見したHueQuest(色当てゲーム)。リミックスされた回数やコメントも見える
ゲームボーイ風のUIで複数ゲームが選べるPocketBoy。こうしたクリエイティブな作例も多い

Export code:コードのエクスポート

生成されたソースコードをエクスポートする機能も用意されています(先ほどのShare & Export画面の Export code ボタン)。Whackaの外で開発を続けたい場合の出口になります。

Whackaの料金プラン

料金は無料プラン+3段階の有料プランで構成されます。支払いはStripe経由で、日本円(JPY)・米ドル(USD)の切り替えも可能です。

Whackaのサブスクリプション画面。Free / Starter / Pro / Ultraの4プラン
プラン月額月クレジット日次ボーナス
Free無料248
Starter$9(約¥1,488)20024
Pro$2980024
Ultra$792,50024

Whackaはクレジット制で、アプリの生成や改修のたびにクレジットを消費します。Freeプランでも毎日8クレジット補充されるので、無料のまま少しずつ作り続けられます。

日本円表示に切り替えると、StarterはStripe上で ¥1,488/月 と表示されました(為替レートによって変動)。

Stripeの決済画面。JPY/USDを切り替えられる

料金の詳細や各プランの使い分けは AIツールギャラリーのWhacka紹介ページ にまとめています。

Bolt・Lovable・v0との違い

バイブコーディング系のツールはBolt.new、Lovable、v0、Rorkなどいくつも存在します。Whackaの独自性を整理します。

観点WhackaBolt.new / Lovable / v0
得意分野スマホ向けミニアプリ(PWA)Webアプリ・ダッシュボード・ランディング
生成物のサイズ感シングルページのモバイルアプリフルスタックWebアプリ
公開方法xxx.whacka.appで自動公開別途ホスティング or 有料プランでデプロイ
シェア機能Share Kit(ポスター・動画)標準装備基本なし
リミックス文化他人のアプリをGET→改造が前提コードベースは閉じがち
日本語対応UI・プロンプト完全対応日本語プロンプトはOK、UIはツールにより差

要するに、「Webアプリを本格的に作る」ならBolt・Lovable・v0、「スマホで気軽に遊べるミニアプリを作ってシェアしたい」ならWhacka、という住み分けになります。

Whackaが向かない用途

正直、何でも作れる万能ツールではありません。以下のような用途には向いていません。

  • App Store / Play Storeで配布したいネイティブアプリ: 生成されるのはPWAのみ。ストア配布には別の開発が必要
  • 認証・データベース連携が必須の業務アプリ: 複雑なバックエンドが絡むものはBolt/Lovable/Raccoon AIの方が得意
  • 長期運用する業務ツール: クレジット制のため、頻繁な改修を重ねるならコード管理まで含めた運用体制が別途必要
  • 編集環境をスマホだけで完結させたい場合: ダッシュボード自体はWebアプリで、スマホからも触れますが実質PCブラウザの方が快適

ネイティブアプリ開発はRorkなど別ツールの方が向いていますし、本格WebアプリはBolt.newLovableの方が層の厚いエコシステムがあります。

Whackaが向いている人

逆に、以下に当てはまる人にはWhackaがはまるはずです。

  • スマホで遊べるミニアプリやミニゲームを作りたい人
  • v0・Bolt・Lovableは触ったが、モバイル寄りを試してみたい人
  • 頭の中の「ちょっと変わったアイデア」をサッと形にして見せたい企画職・クリエイター
  • 子どもや家族向けの小物アプリを作って遊びたい親
  • プレゼンやイベント用のデモアプリを短時間で欲しい人
  • バイブコーディングに興味があるがPC環境のセットアップが面倒な非エンジニア
  • 作ったものをSNSで即シェアしたい人

まとめ

Whackaは、プロンプト1行でスマホ向けアプリ(PWA)を生成できるモバイル特化のAIビルダーです。実際に使ってみて印象的だったのは、「たまごっち風育成ゲーム」の9文字だけでピクセルアート風のデザインから日本語UI、ゲームオーバー画面まで作り込まれたアプリが出てきたことでした。

Webアプリ用の本格AIビルダーは既にBolt・Lovable・v0と揃っていますが、スマホで遊べるミニアプリ/ミニゲームを作って即シェアするという領域は、Whackaが今のところ一番気持ちよく完結できます。

無料プランで毎日8クレジット、月24クレジットが使えるので、まずは無料でアプリを1本作ってみて、自分の用途に合うか確かめるところから始めるのがおすすめです。

👉 Whacka 公式サイトを見る

👉 Whackaの概要・料金・特徴をまとめた紹介ページ

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山原 慎也

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