Obsidian徹底解説&Notionとの違い:知識管理の新スタンダードを学ぶ

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山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役。日本最大級の生成AIメディア「AIツールギャラリー(累計100万PV超)」を運営し、これまでに600以上のAIツールを検証、1000以上の記事を執筆。
大阪を拠点に、法人向けの生成AI顧問や研修、各種生成AIサービスを提供しています。

「個人の知識をもっと整理したい」「クラウドに頼らずに情報を管理できるツールが欲しい」――そんなニーズに応えるノートアプリがObsidianです。本記事では、Obsidianの基本機能や活用方法、メリット・デメリットに加えて、よく比較されるNotionとの違いや使い分けも解説します。

専門用語には補足説明を加えていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

Obsidianとは?

ここではObsidianがどのようなツールなのか、その特徴をざっくりと紹介します。ローカル保存やMarkdown形式など、ほかのサービスにはない魅力をチェックしましょう。

Obsidianの概要

ポイント: Obsidianは「第二の脳」と呼ばれるほどに個人の知識管理に特化した強力なノートアプリです。

  • ローカルストレージ
    すべてのデータは自分のパソコン等に直接保存されるので、プライバシーが守られやすく、クラウド依存を避けられます。
  • Markdown形式
    Markdown(マークダウン)とは、文章をシンプルなテキストベースで書き、必要に応じて装飾を施す記法のこと。HTMLや他のアプリにも移行しやすいので資産性が高いのが特長です。
  • 無料利用が可能
    個人利用であれば、ほぼすべての機能を無料で使えます。公式の有料同期サービスを導入しない限りコストはゼロです。
  • 双方向リンクとグラフ機能
    ノート同士をリンクで結び、相互の関係を可視化できます。頭の中にある「知識のネットワーク」をそのまま形にできるのが強みです。

>> Obsidianの詳しい解説はこちら

Obsidianの主な機能と特徴

ここではObsidianの具体的な機能を見ていきます。まずは基本的な操作性から理解を深め、続いてプラグインによる拡張性を確認しましょう。

Obsidianの基本機能

  1. Markdownエディタ
    シンプルな文字装飾やコードスニペット挿入など、多様な記法に対応。プレビュー機能もあり、書きやすく見やすいのが魅力です。
  2. ローカル保存
    データをクラウドに出さないため、セキュリティやプライバシー面で安心です。オフライン環境でもストレスなく使えます。
  3. 双方向リンク
    あるノート内で「[[別のノート]]」と記述すると相互リンクが自動生成されます。後からリンク先を振り返ったり、関連ノートを簡単に一覧表示できたりします。
  4. グラフビュー
    ノート間のつながりを視覚化した「グラフビュー」が特徴。どの情報が孤立していて、どこが密接にリンクされているのか、一目瞭然です。

Obsidianの拡張機能(プラグイン)

ポイント: Obsidian最大の魅力は、コミュニティプラグインを使った拡張性の高さにあります。

  • Text Generator
    AIを使ったテキスト生成が可能。文章作成のブレーンストーミングに活用できます。
  • Dataview
    ノートをデータベースのように取り扱い、クエリ(検索条件)でまとめて表示。タスクや読書記録の管理がグッと楽になります。
  • Kanban
    カンバン(ボード)形式のタスク管理ができるプラグイン。視覚的に作業の進捗を確認しやすい点が魅力です。
  • Tasks
    ノートに埋め込んだチェックリストや日付入りタスクをまとめて管理。Dataviewと組み合わせることで、かなり本格的なタスク管理システムになります。

各種デバイスへの対応とWebクリッパー

ObsidianはさまざまなOSやデバイスで利用でき、ブラウザから手軽にクリッピングが可能です。

Obsidianのメリットとデメリット

ここでは、Obsidianを使う上での良い面と注意点をバランスよく説明します。導入前に知っておくと、ギャップを感じずに使い始められます。

メリット

  • 無料で使える
    個人利用においてコストゼロで始められる点は大きな魅力です。
  • 高いカスタマイズ性
    プラグインやテーマが豊富なので、自分好みにガンガン拡張できます。
  • ローカル保存で安心
    自分だけの「オフライン環境」で管理するため、プライバシーを気にする方にはぴったり。
  • オフライン利用OK
    ネット接続のない場所でも軽快に動くため、いつでもどこでも作業可能です。

デメリット

  • 学習コスト
    プラグイン設定やMarkdown記法を把握するまで、少し勉強が必要です。
  • モバイル版での制限
    デスクトップ版に比べて、モバイル版には一部対応していないプラグインもあります。
  • クラウド同期は有料
    Obsidian公式サービス「Obsidian Sync」を使う場合、サブスクリプション料金が発生します。

ObsidianとAIの連携

ここでは、最近注目されているAIプラグインとの連携例を紹介します。自分のノートにAIを組み合わせることで、作業効率が飛躍的にアップするかもしれません。

AIプラグインの活用方法

ヒント: AIは自動翻訳や文章校正、要約など、ライティングを多角的にサポートしてくれます。

  • テキスト生成や要約
    ChatGPTなどと連携して、長文作成や要約作業を手早くこなせます。
  • ノート間の関連性を提案
    大量のノートがある場合でも、AIが文脈を考慮しながら「これとこれは関連がありそう」と提案してくれることがあります。
  • プライバシー重視のローカルAI
    ローカル上で動くAIサーバを使えば、データを外部サービスに送信せずに済むため、機密情報が含まれていても安全です。

Obsidianを最大限活用するためのポイント

ここでは、Obsidianをよりスムーズに使いこなすためのコツを挙げます。ノートのリンクやグラフビューを活かす方法を押さえておきましょう。

  1. プラグインの活用
    まずは目的に合ったプラグインから導入し、徐々に範囲を広げるのがおすすめです。
  2. ノートのリンク化
    積極的にリンクを張っていくと、後から参照が格段にスムーズになります。
  3. グラフビューの活用
    定期的にグラフビューを眺め、情報の“つながり”を客観的にチェックするのがポイント。
  4. 定期的な整理
    ノートの乱立を防ぐため、1週間や1カ月ごとに見直し・統合・削除を行いましょう。

ObsidianとNotionの違いと使い分け

ここでは、人気ツールNotionとObsidianを比較し、それぞれをどのように使い分ければよいかを紹介します。必要に応じて、併用という選択肢も検討しましょう。

ObsidianとNotionの基本的な特徴

引用メモ: 「Notionでよくない?」とよく言われますが、それぞれに得意分野があります。

Obsidianの特徴

  • ローカル保存でプライバシーを重視
  • Markdown形式で移行性が高い
  • 双方向リンクを活かしたナレッジグラフ
  • オフライン使用可能
  • 豊富なプラグインで自由に拡張

Notionの特徴

  • クラウド保存でどのデバイスからでもアクセス
  • ブロックベースの操作で誰でも直感的に使える
  • データベース・タスク管理など多機能
  • リアルタイムコラボレーションに最適
  • 豊富なテンプレートで始めやすい

価格とプラン

ここでは、ObsidianとNotionの料金体系を整理します。無料プランの範囲内で十分か、それとも有料プランが必要かを見極めましょう。

Obsidianの料金プラン

  • 無料プラン:個人利用であれば、ほぼすべての機能が使えます。
  • 有料同期サービス:複数デバイス間を自動同期させたい場合、有料サブスクリプションが必要。
  • 商用利用プラン(年間50ドル):企業やビジネス向けのライセンス形態。
  • プラグインやテーマの利用:無料で可能。

Notionの料金プラン

  • 無料プラン:個人利用で基本機能を試せます。
  • プラスプラン(月額10ドル~):無制限のブロック、無制限のファイルアップロードが可能
  • ビジネスプラン(月額15ドル~):プライベートチームスペースが利用可能
  • エンタープライズプラン:大規模企業向けにセキュリティや管理機能が追加。
  • API連携:追加費用なしで使えます。

ObsidianとNotionの使い分け

  • Obsidianが向いている場面
    • 個人の深い知識管理に専念したい
    • ローカル保存が重要、オフライン環境でも使いたい
    • 双方向リンクやグラフビューを駆使して情報の関連性を重視したい
  • Notionが向いている場面
    • チームでの共同作業やタスク管理
    • 表形式やカレンダーなど多彩なビューを使って情報を整理したい
    • 操作性を重視して、誰でもすぐに使い始めたい

ObsidianとNotionの併用もアリ

例: Obsidianで日々のメモやアイデアを蓄積しつつ、Notionでプロジェクト管理とチーム共有を行う、という形がよくあります。

  • Obsidianで「個人の脳」にあたる部分を蓄え、思考を深める
  • Notionでタスクやスケジュール、チーム間の情報を一元管理

結論:どちらを選ぶべきか?

  • 個人の知識管理・プライバシー重視なら:Obsidian
  • 共同作業・多機能性を最優先なら:Notion
  • 両方の強みを活かしたいなら:併用

まとめ

Obsidianは、双方向リンクとグラフビューを活かした「自分だけの知識管理ツール」として非常に優秀です。個人で使う場合は無料で、プライバシーを守りながら自分専用のナレッジベースを構築できます。一方で、チームでの共同作業やデータベース活用が必要な場面ではNotionのほうが向いているケースもあります。

最後に: どちらのツールを使うか迷ったら、まずはObsidianをダウンロードしてみてください。Markdown記法に慣れていない場合でも、カスタマイズを少しずつ覚えながら使い始めると、その自由度と奥深さにきっと驚くはずです。ぜひ、あなた自身の使いやすい形へ育て上げてみてください。

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山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役。日本最大級の生成AIメディア「AIツールギャラリー(累計100万PV超)」を運営し、これまでに600以上のAIツールを検証、1000以上の記事を執筆。
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