ライターの仕事はAIに奪われる?―2,000記事書いて見えた、淘汰されない人の生存戦略

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山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役。日本最大級の生成AIメディア「AIツールギャラリー(累計100万PV超)」を運営し、これまでに600以上のAIツールを検証、1000以上の記事を執筆。
大阪を拠点に、法人向けの生成AI顧問や研修、各種生成AIサービスを提供しています。

はじめに、少しだけ自己紹介をさせてください。

なぜ私が、ライターの未来と

う大きなテーマについて語るのか。副業時代から数えて約10年、決して大ベテランではありませんが、常に言葉で価値を届けることに向き合い、AIと共に変化の最前線に立ち続けてきたからです。

これまでに執筆した記事は2,000以上。BtoBからBtoCまで多様なジャンルで100本以上のプレスリリースを手がけ、数々のクライアント様のオウンドメディア構築にもゼロから携わってきました。

そんな私が今、AIの台頭を前に不安を抱えるあなたに、どうしても伝えたいことがあります。

「AIのせいで、ライターの仕事はなくなるのでしょうか?」

この問いへの私の答えは、半分がイエスで、半分がノーです。 思考停止のライターは淘汰され、本質を理解するライターは、むしろこれまで以上に価値を高めていく。

この記事では、大量の試行錯誤の末に見えてきた「AI時代に本当に価値を生み出すライターの生存戦略」について、私の経験を交えながら具体的にお話しします。

現実:あなたの隣で、今も生まれている「魂のないAI記事」

まず、今起きている現実を直視しなくてはなりません。

先日も、クラウドソーシングであるライターに記事作成を依頼したときのこと。納品された記事を読んで、私は静かにため息をつきました。AIが出力した文章を、ただコピー&ペーストしただけのような、あまりにも無味乾燥な文章。文脈は一貫せず、何より書き手の「想い」や「視点」が1ミリも感じられない、魂の抜けた文章でした。

AIの登場によって、誰でも簡単に「文章らしきもの」を作れるようになりました。その結果、思考停止したままAIを使う「なんちゃってライター」が残念ながら増えています。彼らはAIにキーワードをいくつか与え、出力されたテキストを右から左へ流すだけ。

このような仕事は、高い確率でAIに奪われていくでしょう。私たち人間が提供すべき価値は、もはや「文章を形にすること」だけではないのです。

淘汰されないライターに起きる「2つの進化」

では、AI時代の荒波を乗りこなし、価値を高めていくライターは、どのような存在なのでしょうか。私は、大きく分けて「2つの進化の方向性」があると考えています。

進化1:専門性を深める「戦略的プレイヤー」

一つは、自らの専門性をAIでさらに尖らせる道です。

ここでいう専門性とは、何も博士号のような大袈裟なものである必要はありません。「あなたが顧客と話していて、誰よりも熱く語れること」も立派な専門性です。

価値のあるライターは、その専門性を核に、戦略的に言葉を紡ぎます。

  • 事業全体の中で、この記事が果たすべき役割は何か?
  • 読者を最終的にどこへ導きたいのか?
  • そもそも、なぜ今このテーマで発信する必要があるのか?

この「鳥の目」を持つことが、AIには真似できない価値になります。

私自身も、2,000記事以上のライティング経験を土台に、現在はクライアント様のブランド価値や売上を最大化する、オウンドメディア運営やマーケティング支援へと活動の幅を広げています。これも、ライティングスキルを起点とした専門性の一つの進化形です。

進化2:AIと共に価値を創る「コンテンツアーキテクト」

そしてもう一つ、非常に有望な道が生まれています。 それは、クライアントのビジネスゴール達成のために、AIというツールを戦略的に使いこなす「コンテンツアーキテクト(設計者)」という役割です。

多くのクライアントは、AIが便利であることには気づいています。しかし、「時間がない」「ノウハウがない」「リソースがない」という現実に直面しています。

ここに、新しい仕事が生まれます。

単にAIで記事を量産して納品するのではありません。クライアントのビジネスを深く理解し、その目的に最適化された形でメディア全体を設計し、AIの運用を代行する。これは、ライティングスキルに加えて、ディレクション能力やマーケティング視点が求められる、極めて付加価値の高い仕事です。

【結論】行動こそが、唯一の正解である

「専門性や戦略性が大事なのは分かった。でも、何から行動すれば…」

その気持ちは痛いほど分かります。しかし、あえて厳しいことを言わせてください。その「でも…」という一言が、あなたをその他大勢の「淘汰される側」に留まらせてしまうのです。

私が2,000記事以上の執筆と1,000記事以上の失敗を経てたどり着いた、たった一つの、しかし最も重要な結論。

それは「まず、行動する。話はそれからだ」ということです。

質や戦略をこねくり回すのは、圧倒的な量をこなした後でいい。完璧な計画など、動き出せばどうせ変わるのです。まずは、何でもいいから始める。AIを使ってみる、1本書く、1つ投稿する。これこそが、不確実な時代における唯一の「正解」だと、私は確信しています。

1,000記事を捨てて、私が得たもの

考えてみてください。たった1年、本気で一つのジャンルで発信し続けたら、あなたはどうなっているでしょうか? 間違いなく、その分野の「玄人」、少なくとも誰もが認める「中級者」になっています。 1年前のあなたとは、見える景色が全く違うはずです。

私が捨てた1,000の記事は、失敗ではありません。それは、行動した人だけが手に入れられる「経験」という名の資産です。あの泥臭い実践があったからこそ、成果を出せる「型」が見え、読者の心を動かすスキルが磨かれたのです。

AIと共に描く、具体的な未来

そして、その先にはどんな未来が待っているのか。少しだけ、私の現在の話をさせてください。

この「型」と「スキル」を武器に、AIと共に運営している私のオウンドメディアは、今では毎月数十万円~百万円以上の収益を自動で生み出す営業部隊になりました。アフィリエイトや広告収入が、私が寝ている間にも発生しています。

さらに、私は自身の法人で、これまでほとんど営業活動というものをしたことがありません。 すべてオウンドメディアが私の代わりに見込み客を集め、価値を伝え、問い合わせへと繋げてくれるからです。

AIに怯えるのではなく、AIと共に圧倒的な量の実践を重ね、本質的なスキルを身につける。その先には、時間や場所に縛られず、自らの価値で収益を生み出せる、そんな自由な働き方が待っています。

まとめ:AIは、あなたの価値を増幅させる「最高の相棒」です

AIの進化は、私たちから「考えなくてもできる作業」を奪っていきます。

しかし、それは同時に、私たち人間が「本当に価値のある本質的な仕事」に集中するための、最高のチャンスです。

AIに怯え、思考停止のまま淘汰される道を選ぶのか。 それとも、AIを最強の相棒として、自らの価値を何倍にも増幅させ、唯一無二の存在として輝く道を選ぶのか。

その選択権は、他の誰でもない、あなた自身の手の中にあります。 この記事が、あなたの新しい一歩を踏み出すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

よくある質問

Q. AIが生成した文章の著作権は、誰のものになりますか?
これは非常に重要な点ですが、2025年現在、国やサービスによって法的な解釈がまだ完全には定まっていません。一般的に、多くのAIサービス(ChatGPTなど)では、利用規約の範囲内であればユーザーが生成物の権利を持つとされています。ただし、前述の通り、意図せず他者の著作権を侵害するリスクは常に存在します。安全のため、AIの生成物はあくまで「素材」や「下書き」と捉え、最終的な成果物は必ずご自身の言葉と責任で作成することをおすすめします。
良い回答を引き出すには、AIへの指示の仕方にコツがあります。以下の3点を意識してみてください。 1.役割を与える: 「あなたはプロの編集者です」「あなたは初心者に教える先生です」のように、AIに役割を与えると、その立場になりきった回答が出やすくなります。 2.具体的に書く: 「良い感じにして」ではなく、「〇〇な読者に向けて、△△というトーンで、□□の要素を含めてください」のように、具体的で明確な指示を心がけましょう。 3.一度で完璧を求めない: 最初から完璧な答えは出ないことが多いです。「その回答を、もっとユーモアを交えて書き直して」「箇条書きでまとめて」のように、対話を重ねながら理想の答えに近づけていくイメージを持つと上手くいきます。
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山原 慎也

AIリスキル株式会社 代表取締役。日本最大級の生成AIメディア「AIツールギャラリー(累計100万PV超)」を運営し、これまでに600以上のAIツールを検証、1000以上の記事を執筆。
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