「ChatGPTとGemini、結局どっち使えばいいの?」
この質問、本当によく聞かれます。実は私、これまで600種類以上のAIツールを実際に使ってきて、大学や行政機関でAI講座もやってるんですが、正直に言います。
答えは簡単じゃないです。
どっちも便利だし、どっちも無料で始められるし、でもそれぞれ得意なことが違う。だから「あなたが何をしたいか」で答えが変わるんです。
この記事では、実際に両方を使い倒している立場から「どう選べばいいか」をお伝えします。時間とお金を無駄にしたくない方は、ぜひ最後までお付き合いください。
- この記事で分かること
- ChatGPTとGeminiの違い
- あなたに合ってるのはどちらか
- 実際の使い分け方(著者の場合)
- 料金と、本当にお金払う価値あるのか
- 失敗しないための注意点
時間とお金を無駄にしたくない方は、ぜひ最後までお付き合いください。
はじめに:ChatGPTとは?Geminiとは?
まずは、ChatGPTとGeminiについて簡単におさらいしておきます。
ChatGPT:AIブームを作った先駆者
ChatGPTは、アメリカのOpenAIが開発したAIアシスタントです。2022年11月のリリース以来、爆発的に普及し、現在では世界で2億人以上のユーザーを抱えています。
文章を書く、質問に答える、プログラムのコードを書く、画像を作る——とにかく「書く」ことが得意なAIです。
使い方は直感的で、普段の会話のように話しかけるだけ。「明日のプレゼン資料の構成を考えて」「この文章を丁寧な敬語に変換して」といった自然な指示で動いてくれます。
ChatGPTについて詳しく知りたい人はこちら⇩
Gemini:Googleが本気で作ったAI
Geminiは、Googleが開発したAIアシスタントです。元々「Bard」という名称でしたが、2024年に大幅にアップグレードされ、Geminiとして生まれ変わりました。
最大の特徴は、Googleのサービスとめちゃくちゃ相性がいいこと。Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシート、カレンダー——これらと連携して使えます。
重要なポイント: Google Workspaceを契約してる会社や人は、追加料金なしでGeminiが使えます。意外と知られていませんが、かなりお得です。
Geminiについて詳しく知りたい人はこちら⇩
ChatGPTとGeminiの比較|実際に使って分かった違い
ここからは、私が実際に両方を使い込んで感じた「リアルな違い」をお伝えします。正直なところ、比較ポイントはそれほど多くありません。
両者とも似たような機能を持っているんですよね。
最新情報の検索|Geminiに軍配
最新のニュースや情報を調べたいなら、Geminiの方がやりやすいです。
なぜかというと、GeminiはGoogle検索エンジンと直結してるから。実際に
「最新のAIニュースは?Web検索して記事の公開日もセットでまとめて」
って聞いてみたら、Geminiは最新ニュースをバシバシ引用してきました。
ChatGPTも検索機能はあるんですが、やっぱりGoogleには敵わない感じです。
ただ、正直そこまで大きな差はないですね。どちらでも調べ物はできます。
最新情報を検索するなら、Geminiがやや優位という程度です。
最新情報を引き出すコツは、「公開日もセットで出力して」と伝えること。
長文作成|Geminiが圧倒的に得意
これは意外と知られていない重要なポイントです。
ChatGPTって、長い文章を書くのが実は苦手なんです。1万文字を超えるような文章を生成しようとすると、途中で切れたり、かなりのテクニックが必要になります。
基本的に「簡潔にまとめる」という性質があるため、指示の出し方を間違えると、短い文章になってしまうことがあります。
一方、Geminiは言われた通りに長文をガンガン出してくれます。
私も記事を書くときは、Geminiを使うことが多いですね。しっかりとした文章量を確保してくれるので、長いレポートや論文、記事を書きたいならGeminiの方が断然楽です。
共有機能|ChatGPTに軍配
ここは非常に重要なポイントですが、あまり語られない部分です。
ChatGPTには「カスタムGPT」、Geminiには「Gems」という、自分専用のAIを作成できる機能があります。例えば「営業用の提案書を書くAI」や「小学生でも分かる説明をするAI」といった具合です。
ここで大きな差が出るのが共有のしやすさです。
- ChatGPT:作成したカスタムGPTを社内メンバー、クライアント、知人に共有するのが非常に簡単です。リンク一つで誰とでも共有できます。
- Gemini: Gemsも作成できますが、共有機能が弱く、外部の人に使ってもらうのは少し手間がかかります。
社内で共有したり、お客さんに使わせたりするなら、ChatGPTの方が圧倒的に便利です。
GPTストア|他の人が作ったAIを使える
これもChatGPTの大きな強みです。
ChatGPTには「GPTストア」という公式のマーケットプレイスがあり、他の人が作ったカスタムGPTを検索して使えます。
例えば:
- 「英語の先生GPT」
- 「プログラミング講師GPT」
- 「SNS投稿を考えてくれるGPT」
のように、すでに何万個ものカスタムGPTが公開されてるんです。
Geminiは自分で一から作る必要があります。他者が作成したGemsを利用する仕組みがないんです。「自分で作るのは面倒だけど、便利なAIを使いたい」という場合は、ChatGPTのGPTストアが非常に便利です。
お気に入り登録の数|ChatGPTは無制限、Geminiは5つまで
地味に重要なのが、お気に入り登録できる数の違いです。
ChatGPTは、作成したカスタムGPTを左側のサイドバーに好きなだけ配置できます。10個でも20個でも問題ありません。
一方、Geminiはお気に入り登録が5つまでしかできないんですよね。
多数のカスタムAIを作成して使い分けたい場合は、ChatGPTの方が使い勝手が良いです。
画像生成|両者とも対応
ChatGPTもGeminiも画像生成機能を搭載しています。「猫がパソコンを使っているイラストを描いて」といった指示で、両方とも画像を生成してくれます。
正直なところ、この機能に関しては大きな差はありません。
それぞれ異なる画像生成モデルが使われてますが、初心者は気にしなくていい程度の違いしかありません。
料金比較|本当にお金払う価値ある?
さて、ここからはお金の話です。
ChatGPTの料金プラン
| プラン | 月額料金(税込) | 主な機能 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | GPT-5が5時間で10回まで使える |
| Plus | 約3,300円 | GPT-5使い放題、画像生成、優先アクセス |
| Pro | 約33,000円 | 無制限、最新機能(一般人には不要) |
| Team | 約4,000円/人 | チームで使える |
Geminiの料金プラン
| プラン | 月額料金(税込) | 主な機能 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 基本機能は使える。回数制限あり |
| Google Pro | 2,900円 | 最新モデル、回数無制限 |
| Google Ultra | 36,400円 | 法人向け、大容量 |
超重要: Google Workspaceを契約してる人は、追加料金なしでGemini Proが使えます。
無料版の制限は?有料版にすべき?
正直に言います。無料版だけだと、どちらも制限がきついです。
私の周りで仕事で使ってる人は、ほぼ全員が有料プランに入ってます。
なぜかというと、待ち時間がめちゃくちゃもったいないから。
無料版だと回数制限にかかり、「あと3時間待ってください」という表示が出ます。その間、仕事が完全にストップします。
月3,000円払えば、その制限にひっかかることなく、ずっと仕事を進められます。
待ち時間を我慢するのは、時間の無駄です。月3,000円で毎日数時間の時間短縮ができるなら、めちゃくちゃコスパいいと思います。
職種別・目的別|あなたに合ってるのはどっち?
「で、結局、私はどっち使えばいいの?」
ここが一番大事ですよね。ここでは職種別にお答えします。
エンジニア・プログラマー|正直どっちでもいい
結論から言うと、コード生成の精度に大きな差はありません。
ChatGPTもGeminiも、プログラムのコードを書いてくれます。どっちもそこそこ正確です。
正直、プロンプト(指示の出し方)の方が重要なので、どっちを選んでもOKです。
ただ、GPTストアで他の人が作った「プログラミング用のカスタムGPT」を使えるという意味では、ChatGPTの方が若干便利かもしれません。
マーケター・営業|正直どっちでもいい
これも正直なところ、どっちでもいいです。
提案書を書く、メールを書く、企画を考える——どっちでもできます。
強いて言うなら、Web検索っていう視点で見ると、Geminiの方がちょっとやりやすい印象はあります。ただし、本当に微々たる差ですね。
ライター・クリエイター|長文記事を書くならGemini
正直、文章の質自体はそんなに変わりません。大事なのはプロンプトです。
ただし、記事を書くっていう意味では、Geminiの方がおすすめです。理由は、Geminiの方が文章量をしっかり出してくれるからです。
ChatGPTに下手な指示をしちゃうと、ギュッとまとめられて、使い物にならない記事が出てくることも多々あります。
私も記事を書くときは、Geminiを使うことが多いですね。
事務・経理・バックオフィス|Googleを使ってるならGemini
Google Workspaceを使っているなら、Gemini一択です。
理由は、GmailやGoogleドキュメント、スプレッドシートとの連携がかなり便利だからです。Gmailで「このメールへの返信文を考えて」とワンクリックで依頼できたり、スプレッドシートのデータを分析してもらえたりします。
それ以外の環境を使用している場合は、正直ほとんど差はありません。
経営者・管理職|絶対に両方使うべき
経営者、管理職の方はできるだけ両方使ってください。理由は、いろんな使い方を学んでほしいからです。
Geminiの方が、市場調査や競合分析など、Web系・リサーチ系のタスクに強い印象があります。
ただし、ChatGPTでカスタムGPTを作成して小さな業務を効率化しつつ、Geminiで市場調査を行うというハイブリッドな使い方がおすすめです。
さらに両方とも有料プランで、ディープリサーチ(深掘り検索)ができます。めちゃくちゃ便利なので、経営者の方は絶対使ってみてください。
学生・研究者|Gemini間違いない
これはGemini一択です。
研究とか論文に関しては、Geminiの方が強いと言われています。
実際に現役大学生で論文を書いてるような人たちも、Geminiを使ってる人が多いと聞きました。
Google検索との連携が強いので、最新の論文を探したり、情報を集めたりするのが楽なんですよね。
AI初心者|ChatGPTは絶対使っておくべき
これは間違いありません。ChatGPTは絶対使っておいた方がいいです。
理由は、ChatGPTが一番最初に話題になったAIだからです。
何事も、新しいこと、トレンドを作り出すのはChatGPTなんですよね。他のAIがいろいろ出てきても、結局ChatGPTが基準になってます。
ChatGPTを使っていれば、他のAIに移行しても困ることはないと思っていいです。
私はどう使い分けてる?実際の使い方
参考までに、私の実際の使い方をお話しします。
正直、どちらも使っています。やはり用途によって得意不得意があるので。
記事を書くとき→Gemini
AIツールギャラリーの記事を書いたりするときは、ChatGPTよりもGeminiを使うことが多いです。
理由は先ほども述べた通り、Geminiの方が文章量をしっかり出してくれるからです。ChatGPTだと、どうしても簡潔にまとめられてしまうんですよね。記事にはある程度の文字数が必要です。それを考えると、Geminiの方が楽なんです。
特に1万文字を超えるような長い記事を書くときは、Geminiを使います。
定型メールやルーティン業務→ChatGPTのGPTs
逆に、定型メールを返したりとか、毎日やるようなルーティン業務は、ChatGPTのGPTsを使ってます。
例えば、「問い合わせメールの返信用GPT」や「英語メール作成GPT」「議事録をまとめるGPT」など、自分専用のAIを作って活用してます。
なぜChatGPTかというと、左側のサイドバーに多数配置できるからです。これは地味に重要で、ChatGPTは作成したGPTsを左側のタブに好きなだけ並べられるんです。10個でも20個でも。
一方、Geminiは5つまでしか配置できません。お気に入り登録のような機能がないんです。
だから、多数のカスタムAIを使い分けたいなら、ChatGPTの方が使い勝手がいいんです。
企画提案やリサーチ→Geminiで一気に
企画提案に関しては、正直どちらを使うかはあまり差がありません。
リサーチしてそのまま企画提案に持っていくことを考えると、Geminiを使うことが多いですね。
理由は、最近Geminiに便利な機能が追加されたからです。検索結果やこれまでの対話のやり取りをもとに、資料を作成する機能です。
これがめちゃくちゃ便利で。調査して、そのまま叩き台を作って、っていうのが一気にできるんですよね。
これがかなり便利で、調査からドラフト作成まで一気に進められるんです。だから今なら、リサーチから提案資料まで一気に作成したい場合は、Geminiがおすすめです。
プログラミングは…正直どっちでもいい
コードを書くときは、ChatGPTもGeminiも使います。
正直、コード生成の精度に大きな差はないので、その時の気分次第ですね。
よくある失敗例|これだけは気をつけて
AI導入支援をしてると、「もっと早く知りたかった…」って言われるケースがあります。
あなたには同じ失敗をしてほしくないので、共有しますね。
失敗①:無料版で仕事をして、待ち時間を我慢する
これは本当にもったいないです。
無料版で制限がかかって、「あと3時間待ってください」って表示が出る。その間、仕事が完全にストップする。
待ち時間を我慢するのは、時間の無駄です。月3,000円払えば、その制限にかかることなく、ずっと仕事を進められます。
あと、無料版だと性能の低いモデルを使ってることもあるんです。本来出せる100%のパフォーマンスを発揮できない可能性があります。
月3,000円で、本格的なAIを使い放題。コスパはめちゃくちゃいいと思います。
失敗②:AIの出力をそのまま使う
これは絶対に避けましょう。
AIが生成した文章をそのまま使用すると、「AIっぽい」と思われたり、誤った情報が含まれていたりします。
AIは「下書き」です。必ず自分で手を入れてください。
おすすめは、音声入力を使うこと。
音声入力って、手で書くより3〜5倍速いと言われているんです。
自分の言いたいことを音声で一気に話して、それをAIにまとめてもらう。これが最も効率的です。しっかり自分の言葉を指示の中に組み込めます。
AIの出力をそのまま使わないためにも、音声入力はしっかり取り入れましょう。
失敗③:機密情報を入力する
これは絶対に避けてください。
会社の顧客情報や契約書の内容など、漏洩してはいけない情報をそのままAIに入力してしまう人がいます。
ChatGPTには学習への使用可否を設定する機能があります。それをしっかりオフにしてください。
企業の情報とか、漏洩したらいけないような情報は、例えば仮の名前にしたりとか、工夫してください。
企業向けプランなら、データが学習に使用されない設定ができるので、本格的に使用するならそちらも検討してくださいね。
失敗④:プロンプトが曖昧すぎる
「良い提案書を書いて」とだけ入力して、「なんか微妙な内容が出てきた…」となる人は多いです。
プロンプトが曖昧だと、AIも良い答えを出せません。
プロンプトを少し学べば、格段に上手く使えるようになります。
一文で短く終わらせるのではなく、しっかりAIを使いこなすためにも、プロンプトは学ぶようにしましょう。
プロンプトを学んでみたいという人は、AIツールギャラリーで教えていたりもするので、記事を読んだり、気軽に相談してみてください。
失敗⑤:片方だけしか使わない
「ChatGPTしか使わない」「Geminiしか使わない」と決めつけてしまう人は結構います。
正直、失敗とまでは言いませんが、両方とも使ってみて、メリット・デメリットを自分の中で理解しておくことが重要です。
どっちか一つに絞る必要はありません。用途で使い分ければいいんです。
選び方の結論|こう選べば間違いない
長々と書いてきましたが、結論をまとめます。
①Google Workspaceを使ってる?
YES → Gemini一択
理由:追加料金なしで使えるから。Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシートとの連携が最高。
ただし、ChatGPTも使えるようになってほしいですね。トレンドを作るのはいつもChatGPTなので。
NO → 次の質問へ
②長い文章を書くことが多い?
YES → Gemini
理由:1万文字を超える長文は、Geminiの方が楽です。ChatGPTは簡潔にまとめてしまう傾向があります。
NO → 次の質問へ
③主な用途は情報を調べること?
YES → Gemini
理由:Google検索と直結していて、最新情報に強いです。また無料版も若干Geminiの方が優れている印象があります。
NO → どちらでもOK(まずは両方試してみて)
私の提案:まずは両方、無料で試す
理屈より実践です。今日、今すぐ、両方使ってみてください。
- ChatGPTで「自己紹介文を書いて」と入力
- Geminiで「最新のAI業界ニュースを教えて」と入力
- どっちの回答が好みか、体感する
まずは登録から。少しプロンプト(指示)を書いて、試してみてください。
これが最速の判断方法です。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
結論をもう一度整理します。
ChatGPTとGeminiは、どちらが優れているかではなく、どちらがあなたに合っているか。
- Google Workspaceを使ってる → Gemini
- 長い文章を書くことが多い → Gemini
- 情報を調べることが多い → Gemini
- カスタムAIを共有したい → ChatGPT
- 他人が作ったAIを使いたい → ChatGPT(GPTストア)
- 初心者で、まず1つ使いたい → ChatGPT
- 経営者 → 絶対に両方
- 学生・研究者 → Gemini
そして、理想は両方使うことです。
私も両方使ってます。用途で使い分けてます。それが一番効率的です。
でも、まずは無料で試してみてください。実際に使ってみないと、本当の違いは分かりません。
さあ、今日からAIを使って、仕事をもっと楽に、もっと楽しくしていきましょう。
何か質問があれば、いつでもどうぞ。あなたのAI活用を応援しています!
よくある質問(FAQ)
Q1: 無料版だけで十分ですか?
お試しには十分。でも本格的に使うなら有料版を推奨します。待ち時間がもったいないです。月3,000円で制限なく使えるなら、めちゃくちゃコスパいいですよ。
Q2: 英語ができなくても使えますか?
全く問題ありません。どちらも日本語に完全対応しています。
Q3: スマホでも使えますか?
はい。両方ともスマホアプリがあります。
Q4: データは学習に使われますか?
無料版・標準プランでは使用される可能性があります。設定でオフにできます。企業向けプランならオプトアウトが可能です。
Q5: 途中で乗り換えられますか?
いつでも可能です。
Q6: 子供でも使えますか?
ChatGPTは13歳以上、Geminiは18歳以上推奨。保護者の監督下なら教育目的でOKです。
Q7: 解約は簡単にできますか?
どちらもワンクリックで解約できます。契約の縛りはありません。



