Emergentは、「vibe coding(バイブコーディング)」という開発手法を使ったAIツールです。簡単に言うと、あなたが作りたいアプリのイメージを説明すると、AIが全部コードを書いて、テストして公開までやってくれる仕組みです。
普通のコード生成ツールとは違って、Emergentはアプリ開発の最初から最後まで全部面倒を見てくれるのが特徴です。コードを書くだけじゃなく、バグを見つけて修正したり、実際にインターネット上で動くように設定したりと、プロの開発者がやる作業を全部AIが代わりにやってくれます。
他のAIコーディングツールとの違い
EmergentがClaudeやCursorなどの開発者向けツールと違うのは、完全に一般の人向けに作られていることです。
例えば、他のツールだとコードが生成されても、そのあと自分でエラーを修正したり、サーバーに置いたりする必要があります。でもEmergentなら、最初から最後まで全部お任せできるんです。エラーが出たら自動で直してくれるし、できあがったアプリはすぐに使える状態で提供してくれます。
どんなアプリが作れる?
Emergentで作れるアプリの種類は本当に幅広いです。
- Webアプリ:ブラウザで動くアプリ
- モバイルアプリ:スマホで使えるアプリ
- 業務ツール:会社で使う管理システムなど
- 個人用アプリ:家計簿や日記アプリなど
実際にTechCrunchの記者が「ペット用のワクチン・薬の管理アプリ」を作ってみたところ、30分以内で動くアプリができあがったそうです。
しかも、最初は簡単な説明しかしていなかったのに、AIが「どんなペットを追加したいか」「複数人で使うか」「リマインダーはどう設定するか」など、必要な機能を質問しながら提案してくれたとのこと。
Emergentの基本的な使い方
Emergentの使い方は驚くほど簡単です。
- アイデアを説明する:「こんなアプリが欲しい」と英語で説明
- 質問に答える:AIが詳細を聞いてくるので答える
- 確認と調整:提案されたアプリの構成を確認
- 完成!:1時間以内に動くアプリができあがり
「アイデアはあるけど、具体的にどんなアプリにしたらいいか分からない」という人のために、ブレインストーミングモードも用意されています。このモードでは、AIがアイデアを整理して、実際のアプリの形に落とし込むお手伝いをしてくれます。
技術的なことは知らなくても大丈夫?
基本的には技術知識は不要ですが、アプリを作る過程で「API」や「認証」などの専門用語が出てくることもあります。でも心配いりません。Emergentはそういった技術用語についても、分かりやすく説明してくれる機能があります。
また、他のサービスとの連携(例:Stripeでの決済機能)も、universal API keyという仕組みで簡単に設定できるようになっています。これによって、いちいち色々なサービスにアカウントを作る手間も省けます。
Emergentの料金プラン
Emergentには4つの料金プランがあります。各プランの特徴を見ていきましょう。
- Free:月額0ドル。月10クレジット、基本機能へのアクセスが可能。
- Standard:月額20ドル。100クレジット/月、GitHub連携、アプリ開発機能など。
- Pro:月額200ドル。カスタムAI作成、750クレジット/月、高性能マシンなど。
- Team:月額300ドル。1250クレジットをチームで共有、5名までのチーム利用可。
Emergentの無料プラン
Emergentには無料プランがあります。月10クレジットが付与され、基本機能にアクセス可能です。
Emergentの料金比較表
機能 | Free | Standard | Pro | Team |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 0ドル | 月払い:20ドル/年払い:17ドル | 月払い:200ドル/年払い:167ドル | 月払い:300ドル/年払い:250ドル |
月間クレジット | 10 | 100 | 750 | 1250(チーム共有) |
カスタムAI作成 | – | – | ○ | ○ |
チーム利用 | – | – | – | 最大5名(追加は要問合せ) |
GitHub連携 | – | ○ | ○ | ○ |
優先サポート | – | – | ○ | ○ |
以上がEmergentの料金プランの概要です。詳細は公式サイトも必ず確認するようにしてくださいね。
注目の背景:Y Combinator出身で2.3億円調達
EmergentはGoogleやAmazon、Dropboxの元エンジニアである双子の兄弟、Mukund JhaとMadhav Jhaによって設立されました。Y Combinatorを卒業したスタートアップで、2025年9月には著名VCのLightspeedから2300万ドル(約23億円)の資金調達を完了したことが話題になっています。
サービス開始から90日で150万人のユーザーが150万個以上のアプリを作成するという驚異的な成長を見せており、世界最速で成長しているAIスタートアップの一つとして注目されています!
Emergentはこんな人におすすめ
Emergentは以下のような方にぴったりです。
- プログラミング未経験者:コードを書いたことがない人
- 起業家・個人事業主:MVPを素早く作りたい人
- 企業の担当者:社内ツールを作りたい人
- 開発者:開発スピードを上げたい人
まとめ
今回は、誰でも簡単にアプリが作れるAIツール「Emergent」について紹介しました。プログラミングの知識がなくても、アイデアさえあれば本格的なアプリが作れるという点で、非常に画期的なツールだと思います。
Emergentの主なポイント:
- 英語での説明だけでアプリが完成
- 開発からデプロイまで全て自動化
- 150万人以上が利用する実績
- Y Combinator出身で23億円調達の注目企業
- 無料トライアルでお試し可能
「アプリを作ってみたいけど、どこから始めればいいか分からない」という方は、まずは無料トライアルで試してみてはいかがでしょうか?きっと、アプリ開発に対する考え方が変わるはずです。