2023年10月17日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」は、生成AI・大規模言語モデル(LLM)を利用した新機能「メルカリAIアシスト」を提供開始したことを発表しました。
この新機能は、出品・購入・その他の困りごと解決など、メルカリを利用する際のさまざまなシーンで、AIがユーザーに最適な行動を促すものです。
出品商品の改善提案機能の導入
「メルカリAIアシスト」は、出品済みの商品情報をAIが分析し、売れやすくなるように改善提案を行う機能を第一弾として導入しました。
一定期間売れ残っている商品に対し、AIが過去の情報を基に改善提案を行い、商品サイズや購入時価格、おすすめの商品名などを自動生成することで、より売れる商品作りをサポートします。
なお、この機能は当初は7つのカテゴリーに限られていますが、今後は全20カテゴリーに拡大する予定です。
今後の展望
メルカリは今後も、生成AI・LLMを活用し、購入や出品をサポートする機能を拡充していく予定であり、ユーザーの利便性向上と新たな体験創出を目指します。
生成AI・LLMの可能性と実用アイデア
「メルカリAIアシスト」の提供開始にあたり、生成AI・LLM専任チームの責任者を務める株式会社メルカリ 執行役員 VP of Generative AI/LLM 石川 佑樹氏は以下のようにコメントしています。
生成AI・LLMの技術革新に伴って、近い将来、世の中の多くのサービスがお客さまに寄り添った様々な対応をしてくれる、Copilot(副操縦士)的サービスを実装・提供するようになると考えています。
「メルカリAIアシスト」は、お客さま一人ひとりのためのCopilot(副操縦士)となって、「簡単に出品できて売れる」「欲しいものが見つかる」といったメルカリの重要な体験に貢献できると確信しています。
メルカリグループとして、引き続きあらゆる利用シーンに生成AI・LLMを組み込んでいくことで、利便性を向上し、新たなお客さま体験を創出していく所存です。
実務において、このようなAIアシスタントは、個人売買の効率化だけでなく、小規模ビジネスオーナーにとっても商品のプロモーションや価格設定の最適化など、ビジネス運営のサポートとして利用することが可能です。
また、購入者に対しては、商品検索や購入判断の際に役立つ情報を提供し、より良い購買体験を提供することも期待されています。
AIからのコメント
メルカリの新しいAIアシスト機能は、生成AI・LLMの進歩を具現化し、個々のユーザーに最適な行動を推奨することで、オンラインマーケットプレースの体験をさらに向上させる可能性を示しています。
出品者に対する改善提案は、商品の売上向上だけでなく、プラットフォーム全体の活性化にも寄与するでしょう。
まとめ
この記事では、メルカリが新しく提供を開始した「メルカリAIアシスト」機能について、そしてこの機能がメルカリのユーザー体験向上にどのように寄与するのかを解説しました。
生成AI・LLMの進歩は、メルカリだけでなく、オンラインマーケットプレースの未来にどのような影響を与えるのでしょうか?