AIにテーマを伝えるだけで、市場規模のグラフや将来予測のデータが入ったスライドが一瞬で完成。GensparkのAIスライド機能はとても便利ですよね。
しかしその一方で、「このグラフや数値、本当に正確なのだろうか?」「このまま正式な会議資料として提出して、根拠を聞かれたらどう答えよう…」と不安に感じたことはありませんか?
この記事では、そんな不安を解消するために、Gensparkに標準搭載されている「ファクトチェック機能」の使い方を、誰でもできるようにイチから解説します。
この記事の手順通りに進めれば、AIが生成した情報の正確性を簡単に検証でき、自信を持って提出できる”信頼性の高い資料”を短時間で作成できるようになります。
準備するもの
はじめに、作業に必要なものを確認しましょう。
- Gensparkのアカウント
- まだアカウントをお持ちでない方は、Genspark公式サイトから登録を済ませてください。
- (推奨)Gensparkの基本的な使い方に関する知識
- ※初めてGensparkに触れる方は、まずはこちらの「Genspark基本操作ガイド」の記事からお読みいただくと、よりスムーズに理解できます。
【Genspark】AIスライドをファクトチェックする具体的な手順
それでは、実際にGensparkでAIスライドのファクトチェックを行う手順を、6つのステップで見ていきましょう。
Step 1: AIスライドを生成する
まずは、ファクトチェックの元となるスライドをAIに作成してもらいます。
- Gensparkにログインし、左側のメニューから「AIスライド」をクリックします。
- 画面中央の入力欄(AIスライドモード)に、作成したいスライドのテーマを入力します。
今回は例として、以下のように入力してみましょう。
「2025年のオンライン講座市場規模と成長率
」 - 入力後、送信ボタンをクリックしてスライドの生成を開始します。
Step 2: 「ファクトチェックコンテンツ」ボタンを見つけてクリックする
スライドがすべて生成されたら、いよいよファクトチェックに移ります。
内容を確認したいスライドの上部に表示されている「ファクトチェックコンテンツ」というボタンをクリックしてください。
ポイント この「ファクトチェックコンテンツ」ボタンは、AIによるスライド生成処理がすべて完了しないと表示されません。
もしボタンが見つからない場合は、処理が終わるまでしばらく待ってみましょう!
Step 3: ファクトチェックを実行する
「ファクトチェックコンテンツ」ボタンを押すと、AIが自動で仕事をしてくれます。
- 「ファクトチェックコンテンツ」ボタンをクリックすると、AIへの指示入力欄に、チェック用のプロンプト(指示文)が自動で入力されます。
- この内容は特に変更する必要はありません。そのまま送信ボタンをクリックして、ファクトチェックを実行してください。
Step 4: ファクトチェックの結果を確認する
AIがWeb上の情報を調べて、スライドの内容が正しいかどうかを検証してくれます。
- しばらく待つと、AIが検証結果を表示します。
- ここでは、主に以下の情報が提示されます。
- 検証された正確な情報: スライドの内容が正しかった部分
- 修正が必要な情報: 間違いや、より良い表現の提案
- 参照元リンク: 検証の根拠となったWebサイトの情報
この結果を見て、スライドのどこを修正すべきかを把握しましょう。
Step 5: AIの提案を基にスライドを修正する
結果がわかったら、AIにスライドの修正をお願いしましょう。
- AIからの改善提案(例:「現在の表現は控えめすぎます!より説得力のある表現にしましょう」など)を確認します。
- 入力欄に、AIの提案を反映させるように、簡単な言葉で指示を出します。
「スライドを修正してください
」 - 送信ボタンをクリックすると、AIが修正作業を開始します。
Step 6: 修正されたスライドのBefore/Afterを確認する
修正が完了すると、スライドが自動でアップデートされます。これが最後のステップです。
- Before(修正前): シンプルなグラフと説明文のみ
- After(修正後): より説得力のある表現に更新され、グラフの下には**「データソース」**として情報の引用元が自動で追記されている
このように、簡単な操作だけで、誰に見せても安心な、根拠のしっかりしたスライドが完成しました。
つまずきやすいポイントと解決策
ファクトチェック機能をより上手に使うためのコツと、注意点をご紹介します。
コツ1:コストを意識して効率的に使おう
この便利なファクトチェック機能ですが、利用にはGensparkのクレジットを消費します。具体的な消費量の目安は以下の通りです。
- スライド1枚の生成: 約10クレジット
- ファクトチェック1回: 約30〜40クレジット
ご覧の通り、ファクトチェックはスライド生成よりも多くのクレジットを必要とします。
そのため、すべてのスライドに適用するのではなく、市場規模のグラフや統計データなど、情報の正確性が特に重要なスライドに絞ってファクトチェックを行うのが、クレジットを賢く使うコツです。
コツ2:市場規模や成長率など「数値データ」を含むスライドで特に有効
この機能は、客観的な事実や数値が求められるスライドで最も効果を発揮します。
企画書やレポートで使う統計データ、市場規模、成長率、調査結果などを含むスライドは、積極的にこの機能を活用して、資料の説得力を高めましょう。
注意点:最終的な確認は自分の目で行うこと
AIは非常に優秀ですが、100%完璧ではありません。AIが提示した参照元のリンクは、必ず一度は自分の目でクリックして内容を確認する習慣をつけましょう。
「公的機関のレポートか」「信頼できる調査会社のデータか」を最後にチェックすることが、資料の質を守る大切な一手間になります。
まとめ
今回は、GensparkのAIスライド機能に隠れた便利機能、「ファクトチェック」の使い方を解説しました。
手順をまとめると以下の通りです。
- AIスライドを生成する
- 「ファクトチェックコンテンツ」ボタンをクリックする
- 自動入力されたプロンプトで実行する
- 結果を確認する
- 「スライドを修正して」と指示する
- データソース付きの完成版スライドを確認する
この機能を使えば、AIによる資料作成の「圧倒的なスピード」と、ビジネスで不可欠な「情報の正確性」を両立させることができます。
ぜひ、あなたの次の資料作成からこの機能を活用して、作成時間を短縮しながら、資料の信頼性をグッと高めてみてくださいね。