Blockade Labsとは?
Blockade Labs(ブロッケードラボ)は、テキストを入力するだけで360度の空や背景環境(スカイボックス)をAIで生成できるツールです。公式サービス名は「Skybox AI」で、skybox.blockadelabs.com からブラウザで使えます。
「スカイボックス」とは、ゲームやVR空間で画面の背景全体を覆う360度のパノラマ画像のことです。普通は3Dアーティストが何時間もかけて作るものですが、Blockade Labsを使うと「夕暮れの砂漠」「宇宙ステーションの窓から見た地球」のようなプロンプトを入れるだけで15〜30秒ほどで生成できます。
もともとゲーム開発者やVRクリエイター向けのツールですが、3D制作の知識がない人でも使える手軽さから、イラストレーターや映像クリエイターにも広く使われています。累計ユーザー数は150万人を超えています。
8K
最大解像度(8,192×4,096px)
32+
スタイルプリセット数
150万人+
累計ユーザー数
主な機能
テキストから360度の環境を生成するのが核心ですが、それ以外にも制作を助ける機能がいくつかあります。
🌐 テキストからスカイボックス生成
400文字以内のプロンプトを入力するだけで、360度パノラマの背景環境を生成します。生成時間は通常15〜30秒ほどです。
🎨 スタイルプリセット
「ドリームライク」「ローポリ」「SFI」「フォトリアル」など、テーマ別に分類された32種類以上のスタイルから選択できます。同じプロンプトでも雰囲気を大きく変えられます。
✏️ スケッチモード
画面上にラフなスケッチを描いて構図を指定し、AIに渡せます。城をここに配置したい、山はこの位置に、という指定がプロンプトだけより正確に伝わります。
🔄 リミックス機能
既存のスカイボックスのスタイルだけを変えられます。構図や奥行きはそのままに、「昼のシーン」を「夜のシーン」に変えるといった調整が可能です。
💡 HDRIライティング出力
生成した環境をHDRIライトとして書き出せます。3DCGソフトやゲームエンジンでシーン全体を照らすライト源として使うことができます。
🧊 3Dメッシュ生成(実験的)
2Dのスカイボックス画像からNeRF技術を使って3Dメッシュを生成し、GLBファイルとして書き出す機能です。現在は実験段階で、一部プランで利用できます。
対応する出力フォーマット
用途に合わせて複数のフォーマットでダウンロードできます。
| フォーマット | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| PNG / JPEG(エクイレクタングラー) | ゲームエンジン、映像制作全般 | 深度マップ付き書き出しも可能 |
| EXR / HDR(32ビットHDRI) | 3DCGソフトでのライティング | Standard以上のプランで利用可 |
| キューブマップ | Unity / Unreal等のゲームエンジン | 6面分割形式 |
| GLB(3Dメッシュ) | 3Dシーンへの直接組み込み | 実験的機能・一部プランのみ |
料金
無料プランは月5枚まで生成でき、エクスポートには非対応です(プレビューのみ)。商用利用や大量生成には有料プランが必要です。
| プラン | 月払い | 年払い(月換算) | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Freeまずはこれ | 無料 | 無料 | 月5枚まで、プレビューのみ(エクスポートなし) |
| Essential | $20/席 | $24/席 | 月100枚、8K書き出し、商用ライセンス、API(制限あり) |
| Standard人気 | $48/席 | $60/席 | 月300枚、HDRI・3Dメッシュ、優先生成、実験的スタイル |
| Business | $112 | $140 | 月500枚、16K解像度、フルAPI、IP保護、専任サポート |
💡 年払いで約20%オフ
年払いプランは月払いより約20%割安になります。Essential($20/月 → $24/月・年一括払い)のように見た目は高く表示されますが、年間合計で比較すると年払いのほうが安くなります。定期的に使う場合は年払いが得です。
⚠️ 無料プランはエクスポート不可
無料プランはブラウザ上でのプレビューのみで、ファイルのダウンロードはできません。ゲームエンジンやデザインソフトに取り込んで使うには、Essentialプラン以上が必要です。
こんな人におすすめ
Blockade Labsは特にゲーム開発者・VRクリエイターに使われていますが、3D制作の経験がなくても使えます。
🎮 Unityとの連携が便利
公式のUnityプラグインを使うと、Unity内から直接Skybox AIを呼び出して背景を生成・インポートできます。プロトタイプやゲームジャムでの素材準備にかかる時間を大幅に短縮できます。UnrealやBlenderから使う場合はAPIを経由します。
注意点
使い始める前に把握しておきたいポイントです。
知っておきたいこと
- 無料プランはエクスポート不可:生成したスカイボックスをファイルとして持ち出すには有料プランが必要です。ゲームや映像に組み込む用途なら最初から有料プランを検討してください
- モデルによってできることが違う:最新のAI Model 3は解像度が8Kに上がりましたが、リミックス機能や3Dメッシュ生成は旧モデル(AI Model 2)でのみ利用可能です。すべての機能を使いたい場合は、モデルを選んで使い分ける必要があります
- 生成枚数の上限がある:プランごとに月間の生成枚数に上限があります。大量に使う場合は消費ペースを意識してください
- 細かい構図のコントロールには限界がある:スケッチモードで大まかな配置は指定できますが、「この建物をもう少し右に」といった細かい調整は難しいです。複数回生成して気に入ったものを選ぶアプローチが現実的です
- 3Dメッシュ生成は実験段階:3Dメッシュ出力機能はまだ実験的な位置付けで、すべてのケースで期待通りの品質になるとは限りません
類似ツールとの比較
スカイボックス・360度環境生成ができる主なAIツールを比較しました。
| ツール | 得意な用途 | 無料枠 | 有料プラン |
|---|---|---|---|
| Blockade Labs | スカイボックス・360度環境特化 | 月5枚(プレビューのみ) | $20/月〜 |
| Midjourney | 汎用画像生成(360度非特化) | なし | $10/月〜 |
| Stable Diffusion(ローカル) | 汎用・カスタマイズ自由 | 無制限(自己環境構築が必要) | 無料(自己運用) |
| Polyhaven(素材集) | 既製HDRIの無料配布 | 無料(生成ではなく素材集) | 寄付ベース |
Blockade Labsは360度スカイボックス生成に特化しているため、ゲームやVRのシーン背景素材を作る用途ではもっとも直接的なツールです。汎用の画像生成AIと違い、生成結果がそのままゲームエンジンに取り込める形式で出力されます。
まとめ
Blockade Labsは、テキストから360度の背景環境(スカイボックス)を生成できるAIツールです。ゲーム・VR・映像制作の場面で、背景素材を作る手間を大きく減らせます。
無料プランは月5枚のプレビュー生成まで対応しており、どんなものが作れるかを試すには十分です。ただし、ファイルのエクスポートや商用利用には有料プランが必要な点には注意が必要です。
「ゲームの背景を作りたいけど3Dモデリングは難しい」「VR空間の雰囲気を早く確認したい」という方にとって、試しやすいツールのひとつです。
